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~前回~ぷちコラム⑱高齢化という言葉について考える
本日発売(2014/8/19)の週刊朝日(2014年8月29日号)で、『認知症でも入れる施設』という特集を組んでいます。そこでいくつか情報提供させて頂きコメントを掲載していただきましので、その紹介と補足説明をさせて頂きます。
■記事の内容
●在宅での認証ケア 認知症の場合、どのような在宅ケアを受けることができるのかということで、実際生活されているご夫婦などにスポットをあて、サービスの説明をしています。 ・小規模多機能型居宅介護:通所、訪問、宿泊のサービスを定額で利用できるサービス ・複合型サービス:上記の小規模多機能に看護をつけたサービス ・認知症対応型通所介護:認知症対応型のデイサービス ●認知症の方が施設・住宅を探す場合 認知症の方で施設入所を考える際はどのような施設・住宅という選択肢があるかについて解説しています。 ・認知症高齢者グループホーム ・有料老人ホーム ・サービス付き高齢者向け住宅 詳しくは本誌を→週刊朝日 2014年 8/29号 [雑誌] |
■認知症でも入れる施設の解説
記事とはまた別の視点で、私なりの認知症でも入れる施設の解説をしたいと思います。
●認知症と施設 高齢者の住まい事情を考えた際に、認知症について十分考慮しなければいけません。入居を検討する時点では認知症の症状が出ていなくても、もし認知症の症状が出た場合どのような対応をしてもらえるかきちっり確認する必要があるからです。自宅から高齢者向けの住居に移られた際は、ほとんどの方がそこを『終の棲家』としたいと考えます。そして認知症に対する対応度合いは施設ごとで様々です。施設入居を考える際は、現在の状況のみならず、将来の状況も含めた住居探しが大切です。今回は、供給数も多いため選択肢としてよく挙げられます、グループホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅について解説します。 ●認知症高齢者グループホームについて グループホームとは、軽度の認知症の方が共同生活をし、専門のケアスタッフの方がケアする住宅です。グループホームの特徴は、1ユニット9名以下の小さいユニットでのケアになります。アットホームな環境と認知症のケアに特化したという点、月額利用料が12万円~18万円程度で利用しやすいという点で非常に人気があります。しかし、小ユニットでのケアですので、供給数(定員)が18万人弱と特養(52万人)や有料老人ホーム(35万人)などと比べると少ないためすぐに希望のホームに入れないこともあります。また、入居時は共同生活が出来ていても年月ととも認知症の症状が進んだ際にどのような対応をして頂けるかといった確認が重要です。 ●介護付有料老人ホーム 介護付きの有料老人ホームであれば、人員配置の基準が定められているので、認知症の方でもしっかりとした対応をしていただけます。施設介護における認知症のケアで難しいのは、お身体がお元気な場合です。自由に歩くことができ徘徊がある場合や大声を出す場合、乱暴な場合など他の入居者に迷惑がかかる場合は退去しなくてはならない場合もあります。対応も運営会社によって様々あるため事前の聞き込みが大事です。提携医療機関の先生が精神科などの認知症の専門であるホームなどは認知症対応が強かったりもします。 また有料老人ホームは、高級で入れる人が少ないと思っている方も多いかと思いますが、首都圏でも入居金が0円で月額も20万円前後のところも多いです。高そうだからといって候補から外すのでなくて検討候補に入れてみましょう。 ●サービス付き高齢者向け住宅 サービス付き高齢者向け住宅(以下サ高住)は、バリアフリーで安否確認と生活相談のサービスを提供する住宅です。介護付有料老人ホームのように手厚い介護体制の住宅もあれば、自由とプライバシーを重視した住宅もあるため、認知症の対応もしっかりと見極めなくてはいけません。サ高住を選ぶ際は、どのようなコンセプトのホームかというところをしっかりと確認しましょう。介護型なのか、お元気な方向けなのか、医療が充実しているのか、コンセプトによって認知症の対応も変わってくるためしっかり確認しましょう。見学の際は、実際に退去された方はどのような理由で退去したかなど聞いてみましょう。 ●まとめ 高齢者向け施設であれば、認知症の対応は行ってくれます。ただし、ケアの度合いというものはそれぞれです。介護付有料老人ホームだからどこまでとかグループホームだからここまでといったものはありません。したがって認知症だからグループホームを探すというような探し方でなく、入居者の方やご家族がどのような生活を望まれているか、どのような対応をしてもらいたいといった希望に合わせて住まいを探すことをおすすめします。ご家族だけで探すととても大変なので、私どものような専門業者や地域包括支援センターなどの施設をうまく利用して納得いく住まいをお探しください。 |
その他、ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
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介護保険3施設 | 公的な低額施設・住宅 | 民間運営施設 |
①特別養護老人ホーム | ④養護老人ホーム | ⑨グループホーム |
②介護老人保健施設 | ⑤軽費老人ホーム(A型・B型) | ⑩有料老人ホーム |
③介護療養型医療施設 | ⑥都市型軽費老人ホーム | ⑪サービス付き高齢者向け住宅 |
⑦ケアハウス | ⑫東京シニア円滑入居賃貸住宅 | |
⑧シルバーハウジング | ⑬地域優良賃貸住宅 | |
⑭シニア向けマンション(分譲) |
■介護サービスの種類
介護サービスの詳細は以下の各ページを参照下さい。☆がついているサービスは定額料金で利用できるサービスです
居宅サービス | 地域密着サービス | 施設サービス |
①訪問介護 | ①定期巡回・随時対応型訪問介護☆ | ①介護老人福祉施設(特養)☆ |
②訪問入浴介護 | ②夜間対応型訪問介護 | ②介護老人保健施設☆ |
③訪問看護 | ③認知症対応型通所介護 | ③介護療養型医療施設☆ |
④訪問リハビリテーション | ④小規模多機能型居宅介護☆ | 居宅介護支援 |
⑤ 居宅療養管理指導 | ⑤複合型サービス☆ | 住宅の改修 |
⑥通所介護 | ⑥認知症対応型共同生活介護☆ | 福祉用具の購入 |
⑦通所リバビリテーション | ⑦地域密着型特定施設入居者生活介護☆ | |
⑧短期入所生活介護 | ⑧地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護☆ | |
⑨短期入所療養介護 | ||
⑩福祉用具貸与 | ||
⑪特定施設入居者生活介護☆ |
有料老人ホーム入門
■サ高住入門
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・①概要
・②現状の数と将来推移
・③サービスとは?
・④サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違い
・⑤メリット・デメリット
・⑥ご夫婦部屋について
・⑦入居条件
・⑧食事について
・⑨併設施設
・⑩地域と月額料金
・⑪退去要因
・⑫サービス付き高齢者向け住宅と医療行為
・⑬契約関連その①
・⑭契約関連その②
・⑮安否確認
・⑯サ高住と認知症
・⑰サ高住と在宅療養支援診療所
・⑱東京都における独自ルール
・⑲お酒とタバコ
・⑳よくあるクレーム
・(21)サ高住とペット
・(22)サ高住と特養の入所待ち
・(23)サ高住の運営会社の業種について
・(24)(サ高住の特定施設とは)
・(25)実態調査①入居率・入居者像・入居動機
・(26)実態調査② 職員体制及び状況把握・生活相談サービスの内容
・(27)評価サイト・ランクサイト等について
・(28)サ高住と小規模多機能型居宅介護
・(29)サ高住と高円賃・高専賃・高優賃
・(30)実態調査③ 医療関連
・(31)サ高住と定期巡回・随時対応型訪問介護看護
・(32 )入居の準備-必要な手続き・必要なもの-
・(33 )サ高住と訪問介護
・(34)サ高住の探し方
・(35)サ高住は終の棲家になり得るか
・(36)サ高住の増加理由[補助金・税制優遇・土地活用]
・(37)サ高住に入居するまでの流れ
・(38)動画で見るサ高住
・(39)サ高住のよくある質問・相談【厳選32】
・(40)サ高住の費用はいくらくらいか(初期費用・月額費用)
・(41)ノンストップ【サ高住特集のダイジェスト・補足説明】
・(42)サ高住のルールに共通指針(指導監督・ガイドライン)
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