~前回~ぷちコラム⑭無届け有料老人ホームの実態【2014年7月1日ワイド!スクランブル感想】
yahoo!ニュースを見ていたら高齢者急増中なのに…なぜか会員減る老人クラブという記事を目にしました。そこで本日は老人クラブについて考えてみようと思います。
■老人クラブとは
概要
老人クラブはおおむね60歳以上の高齢者でつくる自主組織です。
活動の目的
(1)仲間づくりを通して、生きがいと健康づくり、生活を豊かにする楽しい活動を行うとともに、
(2)その知識や経験を生かして、地域の諸団体と共同し、地域を豊かにする社会活動に取り組み
(3)明るい長寿社会づくり、保健福祉の向上に努めることを目的とします。
規模・財源等
規模は、おおむね30名から100名を標準としていて、クラブ活動の財源は、会員の会費でまかなわれています。また、高齢者の生きがいや健康づくりの推進に向け、国、地方自治体から支援を受けています
背景
老人クラブは、昭和38年8月に施行された「老人福祉法」において、「老人福祉の増進のための事業」として位置づけられています。戦後、社会福祉協議会の呼びかけで各地に広がったとされています。
■記事の概要
老人クラブは1998年のピーク時には全国で13万4200団体、886万人を数えたが、2013年は11万400団体、648万人となり、団体数は18%、会員数は27%も減少したそうです。一方で、全国の65歳以上の高齢者人口は、2013年は3,198万人に増加し、98年の1.5倍以上になっているそうです。
老人クラブの会員減少で危惧されるのは、老人クラブの重要な取り組みの一つされている見守り活動や清掃ボランティア活動が縮小されることです。厚生労働省は「各地に根付いた『地域資源』とも言える老人クラブを活用しない手はない」としていますが、人口は増加とは反対に老人クラブの会員の減少は進んでいます。
■記事の感想
高齢者人口が増えているというのは誰もが知っていますが、それに伴い当然老人クラブも増加しているものだと思っていました。
私は、最近杉並区でシニアサロン杉並というシニアの方を中心とした世代間交流のサロンを月に1度の開催の運営に携わっていまいます。それを立ち上げるにあたり、地域の老人クラブなどを調べました。杉並区の場合は、ゆうゆう館という60歳以上の方の憩い、いきがい学び、ふれあい交流、健康づくりの場として利用できる施設が区内に32館あり、団体利用も区内在住の方5名以上で可能となっています。
こうした環境から杉並区ではシニア団体というのは小さい団体から大きな団体までたくさんあり、活発に活動してるという認識があったので、特に意外に感じました。
■なぜ老人クラブ会員数が減っているのか
ひとつに老人という言葉に抵抗を覚える人が多いのではないかと思います。
65歳以上は高齢者と定義されますが、まだまだお元気ですし、老人、高齢者という言葉を嫌がり参加しにくくなる、そうした問題な気もします。
また、これはシニアサロンでの例なのですが、ある女性は66歳で仕事をやめたため、地域デビューをしたくていろいろな集まりに顔を出したそうです。しかしすでに出来上がったコミュニティには中々馴染めなかったということです。シニアと一括りにしても年齢のギャップが10~30歳くらいあり、話が合わなかったりします。
また、シニアの団体はシニアで運営されており、その中でも高齢化が進んでおり、だんだんと閉鎖的になる部分を多いのかなと推測できます。
■世代間交流のサロン
こうした背景の中、私はもっと世代間交流ができる場所があれば良いと思います。私がシニアサロン杉並を始めようと思ったきっかけは、退職された方が地域デビューするきっかけとなる場所を作りたいとうことからでした。なにに参加してよいかわからないし、老人の集まりには抵抗があるという方がまずはじめに仲間を作る場所にし、一緒に作り上げていくコミュニティ、そして若者世代とコラボして新しいことを始められる場所になればと思っています。
シニアサロン杉並の様子→第1回、第2回、第3回
その他、ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
シニアサロン杉並
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⑭シニア向けマンション(分譲) |
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