~前回~サービス付き高齢者向け住宅入門⑭(契約関連その②)
今回はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の安否確認について詳しく解説したいと思います。
第3回のサービスとは?で書きましたが、
安否確認はケアの専門家が日中において行なうものと義務付けられていますが、どのようにやるかという明確な定めはありません。
ですので、運営会社によってそのやり方は様々です。
ここで安否確認の例を列挙していきたいと思います。
各運営会社は下記にあげるものを組み合わせたりして、安否確認を行っています。
<人的な安否確認の例>
●朝10時にインターホンで確認/訪問
●毎食時に確認
●朝食後と夕食後に確認
●夜間に目視で確認
●夜間に口元に手を当てて呼吸を確認
<システム的な安否確認の例>
●電気・ガス等の使用状況で確認
●感知センサー型
居室のそれぞれの場所にセンサーを付けて普段の行動パターンと違う行動をした場合にアラート通知されます。
●ビデオカメラ
有料老人ホームで使っているところがありました。(希望する方のみ)
●居場所がわかるような装置を身につけてもらう(認知症の方の場合等)
システム的な安否確認は、見守られる側の高齢者は特に手を煩わす必要はなく、普段通りの生活をしていれば良いのが利点です。また緊急時対応という面で、緊急通報サービスがありますが、緊急通報サービスは利用者になんらかの異常事態が発生した時に、利用者自身が知らせなくてはなりません。しかし、システム装置がついていれば、利用者が自身で知らせることができない場合にも異常を知らせることができます。
ただ、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)では、上記の様なシステム的な安否確認はそこまで普及していません。理由としては、設備投資面であったり、サービス付き高齢者向け住宅の利用者がまだ自立~軽度の要介護者が多いこと、また実際にシステムを入れてアラートが増えることによってかえって人員が必要になってしまうことが考えられます。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の安否確認は運営会社によって様々ですので、しっかり内容を確認し、他の住宅や施設と比べる際の判断材料にしましょう。
ご不明点等ございましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にご連絡ください。
次回はサービス付き高齢者向け住宅入門⑯(サ高住と認知症)です。
~今までのサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)についての解説~
●①概要 ●②現状の数と将来推移 ●③サービスとは? ●④サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違い ●⑤メリット・デメリット ●⑥ご夫婦部屋について ●⑦入居条件 ●⑧食事について ●⑨併設施設 ●⑩地域と月額料金 ●⑪退去要因 ●⑫サービス付き高齢者向け住宅と医療行為 ●⑬契約関連その① |
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