~前回~サービス付き高齢者向け住宅入門⑧(食事について)
今回はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の併設施設について解説していきたいと思います。
●居宅介護支援事業所
居宅介護支援事業所は居宅において介護保険で受けられる指定居宅サービス や特例居宅介護サービスなどの紹介、いろいろなサービスの調整、居宅支援 サービス費にかかる費用の計算や請求などを要介護者の代わりに行います。
居宅介護支援事業所には介護支援専門員(ケアマネージャー)が常勤でいることが義務づけられ、要介護者の依頼を受けて、心身の状況、環境、要介護者や家族の希望等 を考慮して介護支援計画(ケアプラン)を作成したり、その他の介護に関する専門的な相談に応じることとなっています。
→ケアマネージャーが常駐していることで、利用者は相談しやすい環境となり、安心感が得られます。
●訪問介護事業所
訪問介護員(ホームヘルパー)が居宅を訪問して、入浴、排泄、食事等の介護等、日常生活上の世話、掃除、洗濯、通院等のための乗車又は降車の介助等を行うための事業所です。
→ヘルパーさんが近くにいるという安心が得られます。
●訪問看護事業所(訪問看護ステーション)
医師の指示に基づき看護職員が自宅療養している人を定期的に訪問し、健康チェックや療養の世話・助言などを行うための事業所です。2011年3月11日発生の東日本大震災で、特例措置として期限付きで職員1人による開業が認められました。
→併設されることにより、医療行為が必要な方は、安心して利用できます。
●通所リハビリテーション事業所
要介護認定者等に理学療法、作業療法、その他必要なリハビリテーションを行う施設となります。
→併設されていることにより、リハビリテーションが受けに行きやすい環境にあります。
●通所介護事業所(ディサービス)
通所介護施設等に通い、健康チェック、入浴、食事等の提供を行い、日常生活上の世話、機能訓練を行うところです。また、利用者の①心身機能の維持向上②社会的孤立感の解消③介護者の負担軽減を大きな目的としています。
→併設により、移動による料金がかからないため、一般に通うより割安で利用可能となります。
●クリニック・診療所
→クリニック・診療所が併設されることにより、医療連携が充実しており、医療行為が必要な方はより安心して利用可能となります。
●まとめ
このように、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)には、様々な施設と併設されることにより、様々なタイプに分かれます。設備・サービスだけでなく、併設施設もしっかり確認し、ご入居者にとって一番合った住宅を選ぶ必要があります。
この他にご不明点等ありましたら、高齢者住宅仲介センター日本橋店にお気軽にお問い合わせ下さい。
次回はサービス付き高齢者向け住宅入門⑩(地域と月額料金)です。
~関連記事~
![週刊 ダイヤモンド 2013年 5/4号 [雑誌] - ダイヤモンド社](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61jZxKL1AYL._SL160_.jpg)
- 発行: ダイヤモンド社
- 出版社: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/04/22
- 定価: ¥740
- ジャンル: Book
- メディア: 雑誌
- Amazon.co.jpで詳細を見る