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~前回~ぷちコラム①高齢者住宅の適切な入居時期は?
本日は普段思っている事シリーズ第二弾です。
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普段、様々な方から高齢者のお住まいに関して相談を受けます。ご入居するご本人からや、そのご家族、担当のケアマネジャー、病院のMSW(メディカル・ソーシャルワーカー)、地域包括支援センターの職員の方、入居者の友達などなど。そうした中で、入居するご本人やご家族からの話を伺っていると、よく以下のようなことをおっしゃいます。
「特別養護老人ホーム(特養)は、入所待ちが何百人もいるからいつ入所できるかわからない」
「有料老人ホームは入居一時金が何千万円もするので入れない」
こういった認識の方が非常に多いです。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に至っては、多くの方がご存知ではありません。
このように「高齢者住宅は特別養護老人ホーム(特養)か高級な有料老人ホームの2択」というイメージが強いため、お元気なうちは探す方は少ないのではないかと思います。また、有料老人ホームについては、入居金が少なく、月額利用料の少ないところも多くあります。
しかし、そういった情報はなかなか多くの方に届きません。届かない原因としては、高級な有料老人ホームは広告費も多くかけているため露出が多いのに対して、低価格で利用できる有料老人ホームは、広告費をかけていないため、露出が少ないのです。本屋さんで売っている高齢者ホームの選び方などいった雑誌を見ていますと、記事の大半は高級な有料老人ホームの特集になっています。
電話で問い合わせをしてくださる方は、特養は入れなく、有料老人ホームが高くて入れないということで、ダメ元で電話してくださる方が多いです。そこで「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」や「シルバーピア」、「軽費老人ホーム」の説明をさせていただくと、色々な選択を知ることが出来て良かったとおっしゃって頂きます。
まだまだ、世間の方々が知らなくて損していることが多いです。
ですので、今年は、一般の方の向けに高齢者住宅・施設全般のセミナーを開催し、多くの人に高齢者住宅の知識をしっかり知ってもらうことを目標の一つとしています。
<高齢者施設・住宅と月額利用料の目安>
東京都内での各高齢者住宅・施設の金額目安を作成しましたので、参考にしてください。
各住宅・施設の説明は高齢者施設についてのページをご参照ください。また、お身体の状況(介護度)と各住宅・施設の関係は、以前書きました高齢者向け住宅・施設とは?を参照ください。
区分 | 名称 | 前払金 | 月額利用料 |
住宅系 | サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) | 敷金 | 約5万円~25万円 (家賃部分) |
住宅系 | 東京シニア円滑入居賃貸住宅 | 敷金 | 約5万円~15万円 (家賃部分) |
住宅系 | シルバーピア(シルバーハウジング) | 敷金(都営の場合は家賃の2ヶ月分) | 約1万円~13万円 (家賃部分) |
施設系 | 軽費老人ホーム(ケアハウス) | 0~数百万円 | 約7万円~15万円 |
施設系 | 都市型軽費老人ホーム | 敷金3ヶ月分まで | 約10万円~12万円 |
施設系 | 認知症高齢者グループホーム | ホームによる | 約12万円~18万円 |
施設系 | 有料老人ホーム(介護付/住宅型) | 0~1億円超 | 約10万円~30万円 |
施設系 | 特別養護老人ホーム(特養) | 不要 | 約5万円~15万円 |
施設系 | 介護老人保健施設 | 不要 | 約6万円~16万円 |
施設系 | 介護療養型医療施設(平成30年3月31日で廃止予定) | 不要 | 約6万円~16万円 |
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店までお問い合わせください。
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