~前回~ぷちコラム⑩ナイナイアンサーSP感想「ノブコブ吉村親子の“終の住処”を探す」
本日は私どもの業界、すなわち有料老人ホーム等の「紹介センター」の実情と「良い紹介センター」の選び方について書かせて頂きます。
■紹介センターの集まりがありました
本日(2014/5/23)介護付有料老人ホームや住宅型有料老人ホームを広く展開している長谷川介護サービスさん主催の紹介会社向けのセミナーと懇親会がありました。どのくらいの会社が参加するのかと思っていたところ、約50社、100名の参加ということで、その数の多さに驚きました。専業としてやっているところもあれば、不動産会社等が新規事業として行っているところまで様々でした。これだけ多くの紹介センターがあるので、住まいを探す前に、今後は良い紹介センターを探さなければいけない時代になってくるのかと思います。
■紹介センターとは
【紹介センターの役割】
紹介センターの役割は、入居者の方の希望にあった有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、その他の高齢者の住まいを探す手助けをすることです。高齢者の住まいと言っても、種類も数も多く、多種多様なホームや住宅が存在します。したがって介護の専門家であるケアマネジャーや病院の退院支援をされているソーシャルワーカーでは、近隣のエリアだけだけでも日に日に増えていくなか、それ以上の把握をすることが難しいものです。そこで専門の紹介会社が必要になるわけです。
【紹介センターの仕組み】
ほとんどの紹介センターは、相談・仲介手数料等がすべてが無料で利用者の方は利用できます。なぜ無料で相談が可能かというと、紹介して入居して頂いた際に、紹介会社は施設のほうから手数料をもらうようになっているからです。
【紹介センターの営業方法は主に2つ】
紹介センターの営業の方法としてスタンダードなのは、病院の退院支援をされているMSW(メディカルソーシャルワーカー)や居宅事務所のケアマネジャー、地域包括支援センターに営業に行き、パンフレット等を配って有料老人ホーム等を探されている方を紹介してもらうという方法です。
もう一方はWebを中心とした集客です。物件を検索できるようなサイトで条件で施設を検索できるようにし、そこでご相談を受けるというスタイルです。
【そもそも紹介センターは使った方が良いか】
いまはネット色々と探せるため紹介センターを利用しなくても良いのでは思っている方も多いと思います。しかし、細かい条件や、好みのポイントを絞り込んで探すことはとても大変なことです。(細かい情報までネットに載っていないことも多いです)施設数が多すぎて疲れてしまう方も多く、自身で探したけどわからなくなってしまったということでご相談を頂くケースよくもあります。
また、ホームの見学もはじめてで何を聞いて良いかわからなかったり、どこがポイントなのかということも、一緒に相談員に同行してもらうと安心です。あらかじ入居者の方のお話をうかがっているので、質問の漏れがないようにフォローもしてもらえますし、聞きにくいことも聞いてもらえます。紹介センターは、単に条件に応じて探してもらうことだけなく、見学の同行もしてもらますし、施設の評判など聞くことができるので、利用した方良いと思います。(無料で負担もないので)
■紹介センターの実情
以前ご相談頂いた方からは、ある紹介センターの対応が悪かったということを伺ったことがあります。紹介センターの数も増えてきて、紹介センターによって対応がまちまちのところあります。例えば、単にパンフレットを送るだけで、見学の同行をしない紹介センターなどもあります。病院や区役所の高齢福祉課などでは、いくつかの紹介センターのパンフレットを渡され、好きなところに相談してくださいというケースもあり、どの紹介センターに聞いて良いかわからないということも出てきています。
■良い紹介センターの選び方
どこの紹介センターも病院などへの営業に当然力を入れていますが、それ以上に紹介センターは紹介する施設のことをどれだけわかっているかが大事だと私は考えています。私は時間があれば有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に1人で見学に行き施設長さんなどにしっかり話を聞かせて頂きます。紹介させて頂く施設は自分の目で見た施設を紹介できるようにしたいからです。
相談員の方が施設を提案してきた場合に、そこに行ったことがありますかとか、どういう施設ですかということを相談員の方に聞くことである程度の判断の目安にもなるかもしれません。
■余談!関西と関東では事情が違う!?
余談ですが、本日関西で幅広く有料老人ホームを展開している運営会社さんの担当者の方と話をしたのですが、関西では紹介センターを使っていないが、関東進出にあたり紹介センター利用して集客をしたいそうです。そのご担当の方いわく、関東ではある程度紹介センターというものが確立されていているので、利用したいということでした。
(最後にちょっと持論を)
上記で説明したとおり、紹介センターは無料で利用できる仕組みになっていますが、私は少なくてもいいので利用者から相談料を貰うべきなのではないかと考えています。対価が発生することで相談する方も本気になりますし、正当な対価を支払って相談を受ける方が利用者も安心できると思います。
以前に、朝から夕方までご家族全員見えられた方の見学に同行をさせて頂いた際、「色々適切なアドバイスも頂けたし、代わりにたくさん質問もして頂いて大変助かったので、無料は申し訳ない」手間賃を払わせて欲しいと言われたことがありました。
入居相談員も「終の住処」を探すプロとしてプライドを持ってサービスに当たるためにも必要ではないでしょうか。
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回はぷちコラム⑫介護離職を考える~年間10万人!?介護休業制度・高齢者住宅の活用~です。
<高齢者施設の種類>
介護保険3施設 | 公的な低額施設・住宅 | 民間運営施設 |
①特別養護老人ホーム | ④養護老人ホーム | ⑨グループホーム |
②介護老人保健施設 | ⑤軽費老人ホーム(A型・B型) | ⑩有料老人ホーム |
③介護療養型医療施設 | ⑥都市型軽費老人ホーム | ⑪サービス付き高齢者向け住宅 |
⑦ケアハウス | ⑫東京シニア円滑入居賃貸住宅 | |
⑧シルバーハウジング | ⑬地域優良賃貸住宅 | |
⑭シニア向けマンション(分譲) |
有料老人ホーム入門
■サ高住入門
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・①概要
・②現状の数と将来推移
・③サービスとは?
・④サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違い
・⑤メリット・デメリット
・⑥ご夫婦部屋について
・⑦入居条件
・⑧食事について
・⑨併設施設
・⑩地域と月額料金
・⑪退去要因
・⑫サービス付き高齢者向け住宅と医療行為
・⑬契約関連その①
・⑭契約関連その②
・⑮安否確認
・⑯サ高住と認知症
・⑰サ高住と在宅療養支援診療所
・⑱東京都における独自ルール
・⑲お酒とタバコ
・⑳よくあるクレーム
・(21)サ高住とペット
・(22)サ高住と特養の入所待ち
・(23)サ高住の運営会社の業種について
・(24)(サ高住の特定施設とは)
・(25)実態調査①入居率・入居者像・入居動機
・(26)実態調査② 職員体制及び状況把握・生活相談サービスの内容
・(27)評価サイト・ランクサイト等について
・(28)サ高住と小規模多機能型居宅介護
・(29)サ高住と高円賃・高専賃・高優賃
・(30)実態調査③ 医療関連
・(31)サ高住と定期巡回・随時対応型訪問介護看護
・(32 )入居の準備-必要な手続き・必要なもの-
・(33 )サ高住と訪問介護
・(34)サ高住の探し方
・(35)サ高住は終の棲家になり得るか
・(36)サ高住の増加理由[補助金・税制優遇・土地活用]
・(37)サ高住に入居するまでの流れ
・(38)動画で見るサ高住
・(39)サ高住のよくある質問・相談【厳選32】
・(40)サ高住の費用はいくらくらいか(初期費用・月額費用)
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