~前回~有料老人ホーム入門⑬(高級なホームVS入居一時金ゼロのホーム)
本日は有料老人ホームのショートステイについて解説させて頂きます。
<ショートステイとは>
ショートステイ(短期入所)とは、施設に短期間宿泊し、介護を受けながら機能回復やレクリエーションなどを行なうサービスです。ショートステイには、介護保険を利用出来るものと、有料老人ホームが独自で設定している二つのパターンがあります。
ショートステイは、介護者が急な予定で数日間介護できなくなった場合などに利用されます。
<介護保険で利用するショートステイ(特養等)>
介護保険を利用したショートステイは、特別養護老人ホームなどで主に生活面の介助を受ける「短期入所生活介護」と、介護老人保健施設や病院等で主に医療的なケアを受ける「短期入所療養介護」の2種類があります。期間は1ヶ月連続して30日まで利用可能です。(要支援・要介護認定者のみ)金額の目安としては、食費、滞在費は事業者によって異なりますし、多床室、個室によっても異なりますが、おおよそ1泊2日で4000円~7000円程度となります。
ただし介護保険で利用出来るショートステイは、3ヶ月先まで予約でいっぱいということも多いので、突発的に必要になった際に利用できないことも多いです。
<介護保険外で利用するショートステイ(有料老人ホーム)>
介護保険を利用しない有料老人ホームなどでのショートステイは、自立の方から要介護5の方までの方が利用可能です。契約する施設によって条件や料金などは異なりますが、自身のニーズに合わせて選べるのが利点です。ただしすべての有料老人ホームでショートステイを行っているわけではありません。金額の目安としては、1泊2日で8000円~15000円程度が多いです。中には、2週間パックや1ヶ月プランなどを用意しているホームもあります。留意点としては、ショートステイの場合でもホームによっては入居と同様に健康診断書の提出が必須の場合などもありますので、早めに問い合わせをしたほうが良いでしょう。
<ショートステイ利用の相談例>
・旅行に行くため2週間ほどショートステイをできるところを探している。
・夏の暑い間は、自宅だと体調を崩しやすいのでショートステイを利用したい。
・介護者が体調を崩したので、ショートステイを利用したい。
・一人暮らしで淋しいので利用したい。
<まとめ>
介護保険を利用するショートステイは、1~2ヶ月先まで予約がいっぱいということも多く、さらに連休や年末年始などは特に予約を取りづらいのが現状です。利用する場合は、混雑時を避けて余裕をもって予約するようにしましょう。一方で、有料老人ホームのショートステイは、割高ですが、緊急時等に柔軟に対応してもらえるところも多いため、うまく使い分けると良いでしょう。
その他、ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は有料老人ホーム入門⑮(ホームが倒産した場合の保全措置)です。
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