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~前回~有料老人ホーム入門⑥(特定施設入居者生活介護)
本日は、住宅型有料老人ホームのメリット・デメリットについて解説させて頂きます。
<住宅型有料老人ホームとは>
住宅型有料老人ホームは、原則として食事などの生活支援サービスだけを提供するホームです。
介護サービスを受けるしくみは一般の住宅に住んでいる場合と同じで、入居者本人やご家族が外部の居宅介護支援事業者のケアマネジャーにケアプランを依頼し、外部の介護サービスを利用します。有料老人ホームに併設されいる介護事業者を使う場合も外部という扱いです。
その他の種類の有料老人ホームについては、こちらをご参照ください⇒概要
<住宅型有料老人ホームのメリット・デメリット>
●メリット ●介護が必要になった際に、好きな事業者を選ぶことができます。※ ●入居する際に、いままでのケアマネジャーやヘルパーを引き続き利用できます。 ●介護サービスの内容を自分で好きなものを選べます。(通所介護(ディサービス)を多めにするなど) ※ ホームと提携している事業者以外にはサービスを依頼しづらい場合もありますので、事前に事業者を自由に選べるかを確認しておくことは大切です。 |
●デメリット ●緊急時の対応以外、ホームのスタッフは介護や介助を行わないため、ちょっとした頼み事をする相手がいない場合があります。※1 ●利用したサービスごとに費用を支払うので、介護度が重くなると介護保険の限度額を超えてしまって費用が高額になる場合があります。※2 ※1 利用料の管理費の中で、ゴミだしや食事の配膳下膳、各種取次などを行っている施設もあります。また、生活支援サービス(介護保険適用外)として買い物の付き添いなどを有料のオプションサービスとして1時間○○円としているところも多くあります。 ※2 介護費が介護保険限度額内で収めるように介護プランを立てますとうたっている運営会社もあります。 |
<住宅型有料老人ホーム選びのポイント>
最後に住宅型有料老人ホーム選びのポイントをまとめたいと思います。
●住宅型有料老人ホームを選ぶ際には、あらかじめ利用できる外部サービスをしっかりと確認する必要があります。介護や医療行為が必要になってからですと、医療面で対応できない場合や事業者と合わないといった可能性があるからです。
●併設の訪問介護事業所や通所介護事業所(ディサービス)等についてはしっかりと確認しましょう。
通所介護事業所(ディサービス)が併設なのに、わざわざ迎えに来てもらって他の通所介護事業所(ディサービス)出かけるということは少なく、訪問介護事業所にしても併設の事業所を利用する場合が多いです。入居時に介護等が必要になくても、予め介護が必要なったときに備えて検討する必要があります。
●管理費の中には、どこまでの生活支援サービスが含まれているか、有料のオプションサービスについてどのようなものがあるか、さらに介護保険の限度額を超えないような介護プランの作成は可能かなどの確認はするようにしましょう。
<おまけ:住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の違い>
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の事業スキームは、基本的には同じです。
どちらも最低限の見守り体制を必要とし、介護が必要になれば、居宅介護(訪問介護や通所介護など)を利用します。
利用者にとっての大きな違いは居室のサイズ要件です。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、25㎡以上又は共有スペースがある場合は18㎡以上をいう要件があります。一方で住宅型有料老人ホームは、13㎡以上となり、住宅型有料老人ホームの方が居室が狭い可能性があります。
(関連記事→サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違い)
その他、ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は有料老人ホーム入門⑧(介護付有料老人ホームのメリット・デメリット)です。
~有料老人ホーム入門~
●有料老人ホーム入門①(概要) ●有料老人ホーム入門②(契約方式・利用料の支払方式) ●有料老人ホーム入門③(重要事項説明書) ●有料老人ホーム入門④(人員体制・職員配置) ●有料老人ホーム入門⑤(住所地特例について) ●有料老人ホーム入門⑥(特定施設入居者生活介護) |
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