~前回~有料老人ホーム入門②(契約方式・利用料の支払方式)
前回は、有料老人ホームの契約方式(権利形態)や利用料の支払い方式の解説をしました。本日は有料老人ホームの重要事項説明書について解説させて頂きます。
<概要>
有料老人ホームの重要事項説明書とは、有料老人ホームや設置事業者についての概要、各種サービス内容、料金、職員体制等についてまとめたものです。ホーム選びをする際の資料としてとても役に立つ資料です。
有料老人ホームは、この重要事項説明書を作成して書面にて交付し、契約前に口頭で充分な説明を行なうことが義務付けられています。
細かい記載内容等については都道府県ごとに決められているので、若干の相違があります。記載項目が多く、文字も細かいためすべての内容に目を通すのは大変な作業ですが、パンフレットに載っていないことや見学でわからないことも書かれているので、情報の収集の際にしっかりと読んでおく必要があります。
<重要事項説明書の見方>
①事業主体概要
ホームを経営する会社などの名称や所在地、連絡先などの基本情報を確認できます。また事業主体が実施する介護保険制度による指定介護サービスが記載されます。(東京都の場合)
②施設・事業所概要
施設の名称や所在地、連絡先、主な交通手段、開設年月日、建物の概要を確認できます。
②職員体制について
ホームで働くスタッフに関する情報を確認できます。主に以下の内容です。
①スタッフの人数と勤務形態(常勤・非常勤/専従・非専従)
②スタッフの資格
③スタッフの経験年数・採用者・退職者
④職種別の従業者の人数・勤務形態
⑤夜間最小時の人数(入居者30人に対して1人を目安としましょう)
⑥従業者の介護サービスに関わる業務に従事した経験年数
④サービスの内容
以下のようなサービス内容を確認できます。
①協力医療機関
協力関係にある病院の一覧を確認できます。
②入居後に居室を住みかえる必要性
病気や体調の変化によって住みかえることに条件などがある場合は記載されます。
③入居の条件・解約の内容
入居時の年齢・健康状態や、契約を解除して退去を求められる理由などの記載があります。
④入居者の状況
入居者の人数が、年齢・要介護度ごとにまとめて記載されています。
⑤利用料金
①入居一時金の有無
解約時の返金の算定方法等をしっかり確認しましょう。
②月額費用の内訳
水道光熱費などが基本料金に含まれるものと別料金となるものなどありますので、確認しましょう。
<実際に見てみる>
重要事項説明書は各都道府県によってインターネット等で開示されていいますので、実際に目を通していただくのが一番わかりやすいと思います。下記に1都3県のリンクを貼ったので、上記のポイントを見ながらご確認ください。
実際に検討する際は、都道府県のホームページで公表されているものは古い可能性がありますので、最新のものは施設から直接入手する必要があります。もしくは私共にご連絡頂ければ最新のものを取り寄せてお送りします。
一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)のダウンロード元
●東京都福祉局 ●神奈川県のホームページ ●埼玉県のホームページ ●千葉県のホームページ |
その他、ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は有料老人ホーム入門④(人員体制・職員配置)です。
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