~前回~有料老人ホーム入門⑨(入居一時金と償却について)
本日は有料老人ホームのパンフレットの見方のポイントや注意点について解説したいと思います。パンフレットは、どのホームに見学に行くか決めるための重要な指標になりますので、ここでしっかりと見方や注意点をおさえてください。
<有料老人ホームのパンフレットとは>
有料老人ホームのパンフレット類は貴重な情報源であり、広告の一種です。広告表記には法律で定められたルールがあり、それに違反しない範囲で各有料老人ホームはホームをよりよく見せる工夫をしています。
ホームの良いところは当然強調していますし、写真もきれいなものを使用しています。雰囲気の良さなどに惑わされず、ポイントをおさえて情報を確認しましょう。
以下の記事は見学時のポイントをまとめたものですが、パンフレットからわかる情報は、あらかじめチェックしておきましょう。
・高齢者向け住宅・施設における見学時のポイント(設備編)
・高齢者向け住宅・施設における見学時のポイント(サービス編)
<パンフレットを見る際の注意点>
■写真について
一番良い季節で、庭なども手入れされている状態ですので、実際は写真通りでないということもあるかもしれません。また、写真は新築時の場合が多いので、建設時期なども合わせて確認しましょう。
■あいまいな文章の表現
「スタッフが充実している」、「食事が美味しい」、「信頼できるスタッフ」などの表現については、詳細の記載がない場合はHPや重要事項説明書(有料老人ホーム入門③(重要事項説明書))を入手して、スタッフの資格や職歴、料理のこだわり点を確認するようにしましょう。
また「アットホームな雰囲気」「居心地よい環境」などといった主観的な表現についても、見学の際に実際に自分の目で確認することが大事です。
■小さな文字
別途かかる費用(部屋の水道光熱費)など、入居希望者には必要だがホーム側が強調したくない場合など、小さく表示されていることがあります。小さく表記されている注意書きこそ、しっかりと読むようにしましょう。
■パンフレットの入手時期
オープン前などに入手したパンフレットは、ホーム中の様子などが反映されていないものもあるため、期間が空いた場合は再入手するようにしましょう。また料金体系についても変更されている場合がありますので、注意しましょう。
※施設の広告を閲覧する際の注意点については、消費者庁の「有料老人ホームに関する不当な表示」も参考にできるかと思います。
<パンフレットを見る際のポイント>
パンフレットを見る際のポイントですが、上記にあげた注意点に留意し、詳細に検討するのであれば、重要事項説明書(有料老人ホーム入門③(重要事項説明書))も同時に入手しましょう。また合わせてHPのチェックもすると良いでしょう。
パンフレットやHPでは特に施設長さんのコメントや紹介などがありましたら、しっかりチェックしましょう。有料老人ホームは施設長さんのカラーが良く出るので、これも施設選びのポイントとなります。HPを見た際は、合わせてその運営会社の経営者の理念なども合わせて確認しましょう。経営者のカラーも非常に重要です。
<まとめ>
有料老人ホームは知るには、その施設を見学に行くことが一番ですが、多くの選択肢がある場合は、パンフレット等を目安にして見学に行くところを決めると思います。パンフレットの写真の雰囲気に惑わされず、入居者のチェックポイントをしっかり満たしているかを確認するようにしましょう。
その他、ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は有料老人ホーム入門⑪(体験入居について)です。
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