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高齢者施設についてというページで各高齢者住宅・施設の解説をしていますが、説明不足の点もありますので、ひとつひとつ詳細を解説したいと思います。
■高齢者施設・住宅
高齢者施設・住宅というと、多くの方が特別養護老人ホームと、有料老人ホームを思い浮かべると思います。しかし実際には、下記の表の通り多くの種類があります。今回は『東京シニア円滑入居賃貸住宅』について詳しく解説します。
介護保険3施設 | 公的な低額施設・住宅 | 民間運営施設 |
①特別養護老人ホーム | ④養護老人ホーム | ⑨グループホーム |
②介護老人保健施設 | ⑤軽費老人ホーム(A型・B型) | ⑩有料老人ホーム |
③介護療養型医療施設 | ⑥都市型軽費老人ホーム | ⑪サービス付き高齢者向け住宅 |
⑦ケアハウス | ⑫東京シニア円滑入居賃貸住宅 | |
⑧シルバーハウジング | ⑬地域優良賃貸住宅 | |
⑭シニア向けマンション(分譲) |
東京シニア円滑入居賃貸住宅の解説
■概要
定義 | 高齢者の方でも借りられる賃貸住宅が少ないことから、東京都で定める一定の基準を満たす高齢者の入居を拒まない賃貸住宅です。東京都が独自に実施する情報登録閲覧制度により、高齢者等に広く情報提供をおこなっています。 |
特徴 | 一般の賃貸住宅と、生活支援サービスのついているサ高住に雰囲気の近いものとがあります。 |
入居対象者 | 自立~ |
全戸数 | 72,690戸 |
■設備・サービス面
設備 | 原則として、賃貸住宅の各戸が台所、水洗便所及び洗面設備(以下「台所等」という。)を備えたものです。ただし、共用部分に共同して利用するため台所等を備えることにより、適切な居住環境が確保される場合にあっては、各戸が台所等を備えることを要しません |
一人当たり面積 | 生活支援サービスがある場合は7.43㎡(和室4.5畳)以上でなければなりません。 |
介護サービス | 居宅サービスを利用することになります。 |
■月額目安
入居一時金 | 前払家賃、サービス対価前払金又は一時金(敷金を除く。)(以下「前払家賃等」という。)を受領する場合にあっては、当該前払家賃等の算定の基礎が書面で明示されるものであり、かつ、当該前払家賃等について賃貸人又は生活支援サービスを提供する者が返還債務を負うこととなる場合に備えて銀行の前払家賃等に係る債務の保証その他の措置が講じられている必要があります。 |
家賃 | 5万~10万円程度 |
■探し方
公益財産法人東京都防災・建築まちづくりセンターのサイトで物件を検索することが出来ます。
検索は、市区町村の指定や、沿線、家賃、面積、生活支援サービスがあるかなどの項目を選択して絞り込むことができます。
■見学レポート
イメージがつきづらいと思いますので、私が見学に行った際のレポートをご覧ください。
見学レポート⑨東京都八王子市の東京シニア円滑入居賃貸住宅
こちらは、生活支援サービスのついたタイプで、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームに近いサービスが受けられます。
その他、ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は地域優良賃貸住宅について解説させて頂きます。
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