~前回~サービス付き高齢者向け住宅入門(27)(評価サイト・ランクサイト等について)
小規模多機能型居宅介護を知っていますか?
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に小規模多機能型居宅介護事業所が併設や隣接したものも増えてきました。
今回は小規模多機能型居宅介護事業所がどういったものか、またサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)と組み合わせることにどのような効果があるか解説したいと思います。
<小規模多機能型居宅介護とは>
●概要
小規模多機能型居宅介護とは、利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、利用者の選択に応じて、施設への「通い」を中心として、短期間の「宿泊」や利用者の自宅への「訪問」を組合せ、家庭的な環境と地域住民との交流の下で日常生活上の支援や機能訓練を行う介護保険サービスです。事業所には、介護職員、看護士、ケアマネジャーが所属し、登録者は25名までとなっています。
利用者が少人数で、通所、訪問、短期入所のすべてを同じ施設でおこなうため、利用者を的確に把握してもらうことができます。また、小規模多機能型居宅介護は、利用者や家族の状況に応じて、利用するサービスの変更などを柔軟に行なうことができます。
●月額費用
小規模多機能型居宅介護は、利用するサービスの種類や回数にかかわらず、1ヶ月単位の定額制になっています。そのため、上限(支給限度額)が決められており、上限を超えてサービスを利用すると全額自己負担となる居宅サービスに比べ小規模多機能居宅介護は利用者にとってもとてもわかりやすいものとなります。
<小規模多機能型居宅介護の自己負担額めやす>
要支援1 | 4,469円 |
要支援2 | 7,995円 |
要介護1 | 11,430円 |
要介護2 | 16,325円 |
要介護3 | 23,286円 |
要介護4 | 25,597円 |
要介護5 | 28,120円 |
●サ高住と組み合わせることによって
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入居し、訪問介護等の居宅サービスを受けた場合、利用限度額があり、介護度が上がると限度額を超える恐れがあります。そうした中で、小規模多機能型居宅介護の場合は利用額が高額になる心配がありません。また、小規模多機能居宅介護に訪問看護を組み合わせた「複合型サービス」というものあり、その場合介護度が高く、医療ニーズの高い高齢者にも対応が可能となります。看護職員が配置されているので、日常生活上必要な医療・看護への対応ができます。
●留意点
1ヶ月の利用料が定額であるため、利用の仕方によっては割高になる可能性があります。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に小規模多機能型居宅介護事業所が併設・隣接されているからといって必ず利用しなければならないということはありません。利用を考える場合は、その他の介護保険サービスを組み合わせる方法も含めて検討しましょう。
また、小規模多機能型居宅介護に登録すると利用できないサービスもあるため注意してください。
<併用できないサービス>
①通所介護(デイサービス) ②通所リバビリテーション(デイケア) ③訪問介護 ④夜間対応型訪問介護 ⑤短期入所生活介護・短期入所療養介護(ショートステイ) ⑦居宅介護支援(ケアマネジャーによる計画作成) →すでに契約しているケアマネジャーがいても、契約した小規模多機能型居宅介護の施設に所属するケアマネジャーに変更しなければならない。 |
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回はサービス付き高齢者向け住宅入門(29)(サ高住と高円賃・高専賃・高優賃)です。
~今までのサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)についての解説~
~関連記事~
●サービス付き高齢者向け住宅入門(まとめ) ●サービス付き高齢者向け住宅MAP(東京都) ●サービス付き高齢者向け住宅MAP(神奈川県) ●サービス付き高齢者向け住宅MAP(埼玉県) ●サービス付き高齢者向け住宅MAP(千葉県) ●ぷちコラム① 高齢者住宅の適切な入居時期は? ●ぷちコラム② 高齢者住宅・施設に関する世間のイメージ” |
- 発行: ダイヤモンド社
- 出版社: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/04/22
- 定価: ¥740
- ジャンル: Book
- メディア: 雑誌
- Amazon.co.jpで詳細を見る
併用できないサービスの②の通所リハビリテーションが通所リバビリテーションになっています。⑤の次が⑦になっていますが、⑥ではないのですか?