~前回~サービス付き高齢者向け住宅入門(32 )(入居の準備-必要な手続き・必要なもの-)
本日は、サ高住と訪問介護についてです。サービス付き高齢者向け住宅は、デイサービス併設や小規模多機能型居宅介護事業所併設など色々なパターンが出てきていると思いますが、訪問介護事業所が併設されているパターンが一番多いのです。ですので今回はサ高住と訪問介護にいて解説させて頂きます。
<訪問介護サービスとは>
訪問介護とは、訪問介護員(ホームヘルパーや介護福祉士が自宅を訪問し、介護や生活支援を行なうサービスです。サービス内容としては、「身体介護」と「生活介護」などの介護や家事と、通院などに利用する介護タクシーへの「乗車・降車の介助」です。
●訪問介護についての詳しい解説→介護保険のしくみVol.10(居宅サービス①訪問介護)
●身体介護の例 ・食事や服薬の介助 ・入浴の介助や清拭 ・着替えや洗面などの介助 ・排泄の介助 ・体位を変える ・車椅子などへの移乗・移動 ・病院の付き添い など ●生活援助の例 ・調理や食事のあと片付け ・掃除やゴミだし、洗濯 ・買い物、薬の受け取り ※頼むことができないもの ・利用者以外のための家事(利用者以外の部屋の掃除、来客の応接、自家用車の洗車など) ・日常生活の援助に該当しないもの(草むしり、ペットの世話など) ・日常的に行われる家事の範囲を超える行為(大掃除、正月などの特別手間をかけて行なう調理) ●通院等のための乗車・降車の介助 ・訪問介護員が運転する車への乗車・降車の介助 ・通院先での受診の手続き |
<サ高住と訪問介護>
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で、訪問介護事業所を併設しているところは非常に多いです。すなわち、サ高住の住宅内にヘルパーさんが待機している訪問介護事業者が併設することによって、利用者はとても安心できます。入居者は、併設の訪問介護事業所を利用しなければならないといったわけではなく、例えば距離的に問題なければ、入居する前にお世話になっていたヘルパーさんに来ていただくことも可能です。
<20分未満の身体介護について>
訪問介護の身体介護の最低単位は20分未満(要件あり。普通は20分以上30分未満)ですが、実際には、5分もかからないような介助が多くあります。例えば、ベッドから車椅子に移る介助や、居室から食堂まで移動介助等です。このような毎日発生する短時間の介助については、サービス支援費の中で、行いますというサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)が多いです。これは短時間のものをすべて計算してしまうと、介護保険限度額をすぐに越してしますからです。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に見学に行った際については、その点について必ず聞くようにしましょう。
<2時間ルールについて>
訪問介護を1日に複数回算定する場合にあっては、算定する時間の間隔は 概ね2時間以上とするいうルールがあります。このようなルールがあるため、例えば、午前中は1時間に1回の介助が必要などといった場合に対応ができない可能性があります。見学等の際には、このあたりについてもしっかり確認するようにしましょう。
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回はサービス付き高齢者向け住宅入門(34)(サ高住の探し方)です。
~今までのサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)についての解説~
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