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~前回~有料老人ホーム入門⑮(ホームが倒産した場合の保全措置)
本日は、少なからず有料老人ホームと特別養護老人ホームについて混同されている方もいらっしゃいますので、2つの違いを説明したいと思います。どちらも老人ホームという名前が付きますが、内容はそれぞれ大きく異なります。
それぞれの詳しい解説については下記ページをご参照ください。
●有料老人ホーム入門(まとめ) ●高齢者住宅・施設の解説① 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設) |
<有料老人ホームと特別養護老人ホームの違い>
有料老人ホーム | 特別養護老人ホーム | |
定義 | 老人を入居させ①食事の提供、②介護の提供、③洗濯・掃除等の家事、④健康管理のいずれかのサービスを行っている施設(介護保険施設・グループホームを除く) | 入所する要介護者に対し、施設サービス計画に基づいて、入浴・排泄・食事等の介護、日常生活上の世話、機能訓練、健康管理、療養上の世話を行う施設 |
運営主体 | 営利法人・医療法人・社会福祉法人 | 社会福祉法人 |
施設数 | 約6,000施設 | 約6,500施設 |
定員 | 30万人 | 45万人 |
平均介護度 | 2.7 | 3.83 |
対象者 | 自立・要介護など各施設ごと | 要介護1以上(実質は4,5がメイン) |
入居について | 空き室があり、月額料金や入居一時金を払うことができれば入居が可能(身体の状況等の判断もある) | 重度の方や、緊急性の高い人からの入所となるため入所までに時間がかかる |
入居一時金 | 0円~数千万円 | 0円 |
月額利用料 | 15万円~30万円(上限なし) | 7万~17万(多床室・個室で異なる) |
減免制度 | なし | 4段階の減免制度 |
介護保険 | 介護付:特定施設入居者生活介護 住宅型:居宅サービス | 施設サービス |
ショートステイ | 主に介護保険外のショートステイ | 介護保険のショートステイ |
医療ケア | クリニック併設・看護師24時間常駐というところもあるが数は多くはない | 療サービスは、健康管理、保健衛生が中心。そのため医療ケアが十分対応できないところも多い |
居室 | 原則個室で13㎡以上 | 原則個室10.65㎡以上 |
人員基準 | 3:1以上(要介護者:ケアスタッフ) | 介護付:3:1以上 住宅型:決まりなし |
機能訓練指導員 | 1人以上(有料は介護付の場合) | |
生活相談員 | 常勤1人以上、100:1以上(有料は介護付の場合) | |
介護支援専門員 | 常勤1人以上、100:1を標準(有料は介護付の場合) |
<まとめ>
有料老人ホームは、医療面が強い、リハビリに力を入れている、レクリエーションにこだわりがある、食事が美味しいなど、施設ごとに様々な特色があります。また入居一時金や月額利用料も様々です。
一方で、特別養護老人ホームは、比較的低額で利用することができる施設ですが、重度の方がメインで直ちに入居することが出来ません。また個室によるユニットケアがすすめらてていますが、その分月額料金が高くなっています。ご家族の施設入所で、有料老人ホームか特養かで迷われている方やそもそもそれぞれがどういったところかわからない方も多いかと思います。そういった場合はまずは見学にいかれて、自分の目でどのような施設か確認されることが一番だと思います。そういった場合もお気軽にご相談ください。
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は有料老人ホーム入門⑰(有料老人ホームと医療行為・看護体制)です。
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