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~前回~介護保険のしくみVol.12(居宅サービス③訪問看護)
介護サービスの種類のうち、本日は居宅サービスの中の訪問リハビリテーションについて解説させて頂きます。
<介護サービス一覧>
居宅サービス | 地域密着サービス | 施設サービス |
①訪問介護 | ①定期巡回・随時対応型訪問介護 | ①介護老人福祉施設(特養) |
②訪問入浴介護 | ②夜間対応型訪問介護 | ②介護老人保健施設 |
③訪問看護 | ③認知症対応型通所介護 | ③介護療養型医療施設 |
④訪問リハビリテーション | ④小規模多機能型居宅介護 | 居宅介護支援 |
⑤ 居宅療養管理指導 | ⑤複合型サービス | 住宅の改修 |
⑥通所介護 | ⑥認知症対応型共同生活介護 | 福祉用具の購入 |
⑦通所リバビリテーション | ⑦地域密着型特定施設入居者生活介護 | |
⑧短期入所生活介護 | ⑧地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | |
⑨短期入所療養介護 | ||
⑩福祉用具貸与 | ||
⑪特定施設入居者生活介護 |
<訪問リハビリテーションとは>
訪問リハビリテーションは、国家資格である理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が在宅の要介護者等を訪問し、医師の指示書に基づき日常生活を助けるための機能の維持・回復訓練等のリハビリテーションを個別に実施するサービスです。ケアプランに導入する際には医師の了承が必要になります。
<訪問リハビリテーションの内容>
・症状の観察
定期的に症状を観察し、その日の状態にあわせた運動メニューを実施
・基本動作の介助、指導
寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行などの練習や介助方法の指導
・日常生活動作の介助、指導
移乗動作、トイレ動作、入浴動作、家事動作などの練習や介助方法の指導
・身体機能の評価、訓練
個々の症状にあわせ、関節をほぐす運動や筋力強化訓練、バランス訓練などを実施
・外出訓練
必要性に応じて、電車やバスなど公共機関を使った外出訓練
・ホームエクササイズの指導
個々の症状にあわせた自主体操メニューを提案
・住宅改修、福祉用具についての助言
手すりの位置や段差への対応の仕方、杖などの福祉用具を選択するポイントを提案
・家族支援
家族の心理的サポートはもちろんのこと、家族の方にも適切な介助方法を指導し介護負担の軽減を図る
<自己負担目安>
介護保険の1割の自己負担の目安は以下の通りです。
時間・単位 | 自己負担額 |
1回(20分程度) | 305円 |
<訪問リハビリテーションのメリット・デメリット>
■メリット ・通院が出来ない方も利用出来る。 ・集団行動が苦手な方も利用が出来る。 ・住環境に応じた実際の生活に役立つ訓練になる。 ・家族やヘルパーも日常生活における動作訓練方法や自宅環境設備の指導、介助方法の指導が受けられる。 ・福祉用具や機器、手すりの取り付けなどの住宅改修の相談ができる。 |
■デメリット ・リハビリ用の機器が使えたないため、訓練の内容が限られる。 ・事業者が限られるので、希望通りに利用できない可能性がある。 |
<訪問リハビリテーションを行う専門家>
■理学療法士(PT)
立つ、歩くなど、日常生活に必要な基本動作の回復を図ります。
①寝返りをうつ、立つ、歩くなど、体を動かす訓練をします。
②マッサージや温熱療法を行います。
③利用者の状況にあった住宅改修アドバイスをします。
■作業療法士(OT)
身体の応用的な動作能力や社会適応能力(料理や掃除など)の回復を図ります。
①生活に必要な作業能力の回復させるための工作や手作業を行います。
■言語聴覚士(ST)
言葉によるコミュニケーション能力や摂食・嚥下障害の回復を図ります。
①発声・発語などの訓練を行います。
②飲み込む機能を改善するための訓練を行います。
<まとめ>
訪問リハビリテーションは、利用者のペースで利用でき、実際の生活に役立つ訓練が行える一方で、リハビリ用の機器が使えないため訓練の内容が限られます。外出が可能な場合は、通所リハビリテーションと組み合わせた利用もよいでしょう。
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は介護保険のしくみVol.14(居宅サービス⑤居宅療養管理指導)です。
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