本日より介護保険のしくみについて解説していきたいと思います。第一回目は概要を説明します。
■介護保険導入の背景
日本社会は近年、高齢化の進展に伴い、要介護高齢者の増加、介護期間の長期化など介護ニーズが増大していた一方、核家族化の進行や、介護する家族の高齢化など、要介護者を支えてきた家族をめぐる状況も変化しました。そうした背景の中で、高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組みとして平成12年4月に介護保険制度が創設されました。
■保険料の支払い
保険料は、40歳以上の国民はその健康保険料に加えて、所得から徴収され、65歳以上は原則年金から天引きされます。保険料の見直しは3年ごとに行われています。
■保険限度額とは
健康保険では、医師が病気と認めると保険が適用されます。介護保険では「要介護認定」を受けると、その介護度に応じて要支援1~2、要介護1~5と7段階に分けられ、保険サービスで使う上限が決まります。
■利用者の負担
介護保険サービスは、サービス利用分の1割を利用者が払い、9割は市町村から直接サービス事業者に支払われます。
■介護サービスの種類
サービスは、在宅サービス11種、施設サービスが3種、市区町村の住民だけにに適用される地域密着サービスが8種となります。
要介護認定を受けると、どのサービスをどの事業者から受けるか、何回受けるかは要介護者の意向とニーズで決まります。
■介護給付費の財源構成
介護給付費の財源構成は、公費50%、保険料50%で成り立っています。保険料は、第1号被保険者が20%、第2号被保険者が30%を負担しています。(平成21-23年度)公費は、国25%、都道府県・市区町村がそれぞれ12.5%を負担しています。(ただし、施設等給付については、国20%、都道府県17.5%となっています。)国負担25%のうち5%部分は、市町村の保険財政の調整のための「調整交付金」として交付されます。
その他、ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は介護保険のしくみVol.2(介護保険申請から要介護認定までの流れ)です。
介護保険のしくみVol.1(概要)
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