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~前回~介護保険ののしくみVol.10(居宅サービス① 訪問介護)
介護サービスの種類のうち、本日は居宅サービスの中の訪問入浴介護について解説させて頂きます。
<介護サービス一覧>
居宅サービス | 地域密着サービス | 施設サービス |
①訪問介護 | ①定期巡回・随時対応型訪問介護 | ①介護老人福祉施設(特養) |
②訪問入浴介護 | ②夜間対応型訪問介護 | ②介護老人保健施設 |
③訪問看護 | ③認知症対応型通所介護 | ③介護療養型医療施設 |
④訪問リハビリテーション | ④小規模多機能型居宅介護 | 居宅介護支援 |
⑤ 居宅療養管理指導 | ⑤複合型サービス | 住宅の改修 |
⑥通所介護 | ⑥認知症対応型共同生活介護 | 福祉用具の購入 |
⑦通所リバビリテーション | ⑦地域密着型特定施設入居者生活介護 | |
⑧短期入所生活介護 | ⑧地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | |
⑨短期入所療養介護 | ||
⑩福祉用具貸与 | ||
⑪特定施設入居者生活介護 |
<訪問入浴サービスとは>
訪問入浴介護は、自宅に簡易浴槽を持ち込んで入浴の介助を行うサービスです。在宅のターミナルケアには欠かせないサービスとなっています。
ご利用される方は以下のような方となります。
・自宅のお風呂に入れないような方 ・通所施設(デイサービス)での入浴が難しい方 ・感染症などでのために、通所施設の浴室が使えない方 |
<利用の流れ>
入浴介護は、通常、看護職員(看護師又は准看護師)1名と介護職員(介護福祉士、訪問介護員等)2名の計3名で行います。浴槽を持ち込むため、室内には2畳程度のスペースが必要となります。また入浴設備を備えた大型車両を使う場合もあるので、その際は駐車スペースが必要です。それらの確認を行うため事前に事業者による訪問調査を行うのが一般的です。
●当日の流れ
①入浴前 看護師または介護職員により、血圧や体温を測定して体調の確認を行います。この際、体調が優れない場合は、入浴は中止となります。 ②入浴 10分程度の入浴となります。体調的に全身浴が難しい場合は、洗面器にお湯を入れて手や足の部分浴や、蒸しタオルなどで身体を清拭します。 ②入浴後 タオルで体を拭き、髪を乾かす他に、爪切り、ひげ剃り、保湿クリームの使用などのケアを行います。入浴後も体調チェックを行います。 |
<自己負担目安(要介護1~5の場合>
訪問介護での入浴やデイサービスの入浴に比べ、浴槽の搬送やスタッフの多さにより割高となります。
体制 | 自己負担額 |
看護職員1名+介護職員2名 | 1,250円 |
介護職員3名 | 1,188円 |
部分清拭 | 875円 |
ちなみに、訪問介護や通所介護、通所リハでの入浴は以下のようになります。自己負担額は訪問入浴より安いので、身体の状況に合わせてうまく使い分けられると良いかと思います。
・訪問介護
自宅の浴槽を利用して、原則、介護職員が1名で介助を行います。
・通所介護(デイサービス)、通所リハ(デイケア)
施設の浴槽を利用し、介護職員が介助を行います。一度に入浴する人数、介助者の人数は事業者によって異なります。
<利用にあたって注意すべき点>
入浴は、介護の中でも特にデリケートな部分です。本人が同性による介助を希望する場合は、事前に事業者に伝えるようにします。また、シャンプー、石鹸、タオルは事業者が用意しますが、好みがある場合も事業者に相談しましょう。
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は介護保険のしくみVol.12(居宅サービス③訪問看護)です。
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