~前回~介護保険のしくみVol.25(地域密着サービス⑤複合型サービス )
介護サービスの種類のうち、本日は地域密着サービスのうち、複合型サービスについて解説させて頂きます。
<介護サービス一覧>
居宅サービス | 地域密着サービス | 施設サービス |
①訪問介護 | ①定期巡回・随時対応型訪問介護 | ①介護老人福祉施設(特養) |
②訪問入浴介護 | ②夜間対応型訪問介護 | ②介護老人保健施設 |
③訪問看護 | ③認知症対応型通所介護 | ③介護療養型医療施設 |
④訪問リハビリテーション | ④小規模多機能型居宅介護 | 居宅介護支援 |
⑤ 居宅療養管理指導 | ⑤複合型サービス | 住宅の改修 |
⑥通所介護 | ⑥認知症対応型共同生活介護 | 福祉用具の購入 |
⑦通所リバビリテーション | ⑦地域密着型特定施設入居者生活介護 | |
⑧短期入所生活介護 | ⑧地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | |
⑨短期入所療養介護 | ||
⑩福祉用具貸与 | ||
⑪特定施設入居者生活介護 |
<認知症対応型共同生活介護とは>
■概要
『認知症高齢者グループホーム』とも呼ばれています認知症対応型共同生活介護は、認知症と診断された人が、介護職員などの援助を受けなら共同生活を送るサービスです。認知症の人が小規模(5人~9人)で共同生活しているところに、介護者を入所者3人に対して1人の割合で配置し、日常生活を援助するものです。1ユニットは9人までで、1事業者は2ユニットまで併設が可能となります。居室は、個室で居間、食堂、台所、浴室、消火設備などが必要となります。
■特徴
①認知症の方の小規模の共同生活
②要支援2以上から入所できる
③地域密着サービスのため利用できるのは施設がある市区町村の住居者に限られる
■医療面
グループホームの医療的なケアは、医師や看護師も常駐していないので必要最低限の提供となります。看取りについては、訪問看護師や往診医などの協力を得ながらの対応になりますが、状況によってケースバイケースになります。
<自己負担目安>
1単位10円換算しています。(介護保険のしくみVol.7(介護保険の単位と地域単価))
●サービス料金
要介護度 | 1ユニット | 2ユニット以上 |
要支援1 | 789円/日 | 785円/日 |
要介護1 | 802円/日 | 789円/日 |
要介護2 | 840円/日 | 827円/日 |
要介護3 | 865円/日 | 852円/日 |
要介護4 | 882円/日 | 869円/日 |
要介護5 | 900円/日 | 886円/日 |
●その他加算
加算 | 自己負担 |
初期(登録30日内) | 30円/日 |
若年性認知症 | 120円/日 |
夜間ケア加算(1ユニット) | 50円/日 |
夜間ケア加算(2ユニット) | 25円/日 |
看取り加算(死亡日以前4~30日) | 80円/日 |
看取り加算(死亡日前日~前々日) | 680円/日 |
看取り加算(死亡日) | 1,280円/日 |
●月額トータルの目安
●15~20万円(家賃、水道光熱費、介護費用自己負担、医療費等の合計)
<グループホームの現状>
グループホームは、入所当初は共同生活が出来ていても年数を重ねていくと入居者の介護度も次第にあがっていきます。以前、私が見学に行かせて頂きましたグループホームは、2ユニットで、1階が介護度が重たい方、2階が共同生活を行える方というように別れていました。ですので、1階部分は介護付有料老人ホームや特別養護老人ホームのような状況でした。このようなグループホームの重度化は、開設から数年たったグループホームにみられる傾向です。グループホームを検討する際には、介護度が重度化した際にどういった対応が可能かということをしっかり確認することが大事になってきます。
参考記事:読売新聞の医療サイト『グループホーム進む重度化 対応に限界も』
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は介護保険のしくみVol.27(地域密着サービス⑦地域密着型特定施設入居者生活介護)です。
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