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~前回~認知症の基礎知識Vol.8(検査から治療までの流れ)
本日は、認知症の進み方と介護のポイントについて、初期、中期、後期の段階ごとにまとめました。
■初期(軽度)
進行のスピード:比較的ゆっくり
本人の状態 |
接し方のポイント |
家族の役割 |
・物忘れがひどい ・同じことをなんども繰り返す ・お金の管理が苦手になった ・しまい忘れや置き忘れが増える ・感情の起伏が目立つ ・生年月日や日付・時間が不確か ・電気の消し忘れなどが増える |
①見守り・声かけ・手助けで自立を促す ②事故にならないように気を配り、声かけをする ③本人の不安を高めなようにする ④あわてず落ち着いて話しかける ⑤詰問、しつけ口調をしない |
①物忘れがひどくなったら受診をすすめる。 ②病院には同行する ③認知症の理解を深める ④介護保険の申請 ⑤成年後見制度の検討 ⑥認知症の進行を遅らせるような手助け(運動・話す・手仕事等) |
進行のスピード:徐々に進行は早くなる
本人の状態 |
接し方のポイント |
家族の役割 |
・記憶障害がすすむ ・薬の管理ができない ・季節にあった服が選べない ・ひとりで買い物にいけない ・ことばの言い間違いが増える ・他人の言葉が理解できない ・イライラして怒りっぽい ・料理など順序立てた行動ができない |
①問題行動がでないように不安を軽減させる関わり方を心がける ②転倒などの家庭内事故を防止する工夫 ③薬の誤飲に気をつける ④認知症による変化を受け入れる |
①介護の担い手を増やす ②通所介護を利用する ③ショートステイでは症状が悪化しないように気をつける ④グループホームの検討 ⑤介護施設の検討 |
進行のスピード:進行は少し緩やかに
本人の状態 |
接し方のポイント |
家族の役割 |
・家族がわからなくなる ・家のトイレの場所がわからない ・会話が成立しなくなる ・全面的な介助が必要 ・運動機能が低下し、寝たきりに |
①日常の観察を怠らない ②体温、血圧、脈拍のチェック ③薬の管理を気をつける ④感染症に気をつける ⑤便秘・脱水に気をつける ⑥褥瘡に気をつける |
①介護保険で介護ベッドや車椅子のレンタル ②介護の担い手を増やす ③体調の悪化に注意を払う ④介護施設の入所を検討 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.10(中核症状と周辺症状)です。
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