~前回~認知症の基礎知識Vol.23(問題行動の原因と対処法⑦家族の名前が出ない・誰かわからない)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。8回目は「介護の拒否・反発」ということについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■介護の拒否・反発
症状 |
一人で出来ないことも増えてきたので、色々と手伝おうとすると拒否をします。以前転んだこともあるので、危険で見ていられません。介護を受けてもらえないととても心配です。 |
ご本人の気持ち |
自分ひとりでできるのに手伝おうとされるのは迷惑に感じる。余計なお世話と思ってしまう。 |
原因 |
本人はまだまだ自立した生活ができると思っており、手伝われることで自尊心が傷つきます。そんなに自身が衰えたのかというショックもあります。 |
対処方法 |
■本人の様子を家族がしっかり見極める なんでも「ひとりでは出来ない」と決めつけず、本人の様子をよく観察することが重要です。本当はできるのに家族が過介護をしているケースもよくあります。 ■自尊心を傷つけない 認知症による介護拒否の場合、自尊心を傷つけないようにすることを第一に考えましょう。認知能力が低下しても、感情はそのままです。介護によって自分の能力を否定された気持ちなり、反発するケースがあります。 ■専門家にアドバイスを求める 介護そのものの意味がわからなく、反発や拒否をするケースもあります。専門職にアドバイスをもらい、本人が不快に思わないような介護を試してみることも大事です。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.25(問題行動の原因と対処法⑨嫉妬・妄想)です。
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