~前回~認知症の基礎知識Vol.24(問題行動の原因と対処法⑧介護の拒否・反発)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。9回目は「嫉妬・妄想」ということについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■嫉妬・妄想
症状 |
認知症の母は、父とヘルパーさんが浮気をしているとあちらこちらに言いふらします。家族としては情けないですし、ヘルパーさんにも申し訳ないです。 |
ご本人の気持ち |
お父さんは昔から浮気性だったし、ヘルパーと親密そうに話していて怪しい。浮気しているのでは。 |
原因 |
自分に自信がなくなり、パートナーに見捨てられるのではないかという不安が募ります。それが妄想につながり嫉妬を訴えます。男性の場合は性的な行為を強要したり、暴力を振るうこともあります。 |
対処方法 |
■あわてない 認知症とわかっていても、自分の親から浮気などの言葉を聞くとあわてたり、情けなくなります。そうしたときこそ、あわてずに冷静になりましょう。 ■根気よく話を聞いてあげる 否定や叱ったりすることは解決策になりません。本人の話をゆっくりしっかり否定せずに聞いてあげることで、落ち着きます。 ■情報を共有する いろいろなところで言いふらしたとしても実害がなければ気にするのはやめましょう。家族間や介護事業者さんと情報を共有してうまく接することができるようにしましょう。 ■専門家に相談 暴力の傾向などが見られたら専門職に相談し、医師の診察を仰ぎましょう。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.26(問題行動の原因と対処法⑩物盗られ妄想)です。
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