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~前回~認知症の基礎知識Vol.16(映画で学ぶ認知症)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。1回目は「食べたことを忘れ何度も食べる」ということについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■食べたことを忘れ何度も食べる
症状 |
食事をしたこを忘れてしまい、食後にすぐにまた食べてしまうことがあります。また夜中に起きて冷蔵庫をあさったりと、ご本人の体にも悪いですし、生活リズムも崩れてしまいます。 |
ご本人の気持ち |
お腹がすいて我慢ができない。ご飯をすきなように食べさせて欲しい。なんで意地悪をして食べさせてくれないのか。 |
原因 |
食事をしたことを忘れてしまうのが原因となります。また、食欲中枢の障害で満腹感が得られにくくなっている場合も考えられます。 |
対処方法 |
「いま用意するよ、少し待ってて」と言ってその場を離れることが有効です。時間を置くと空腹を忘れてしまうからです。決して食べたことを思い出させようと叱っても効果はありませんし、傷つけてしまうのでやめましょう。 食後にすぐに食欲を訴えるのであれば、食器を方つけず、そののままして食べたという記憶を温存させることも有効です。それでも空腹を訴えるのであれば、お茶などの水分補給や低カロリーのおやつなどを出すとよいでしょう。夜中に冷蔵庫をあさったりする場合は、おかずを残さないようにしたり、ジャーを空にすることが有効です。他には、あえてカロリーの低いものを残しておいておくというのも本人は満足しますので有効です。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.18(問題行動の原因と対処法②いろんなものを口に入れてしまう)です。
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