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~前回~認知症の基礎知識Vol.2(アルツハイマー型認知症の特徴)
認知症を引き起こす病気はたくさんあります。
しかし、現在見られる認知症のほとんどは[アルツハイマー型][脳血管障害型][レビー小体型]のどれかに該当します。
今回は[脳血管障害型]の認知症について解説いたします。
<脳血管障害型認知症とは>
●脳血管障害型認知症とは
脳血管性認知症とは、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を起こした後、その後遺症として発症する認知症です。脳は場所ごとに担当する機能が異なるため、どこで脳血管障害が起こったかによって症状が異なります。
●原因となる発作
・脳梗塞:動脈硬化や血栓により動脈が詰まり、血液が流れなくなります。(原因の8割は脳梗塞) ・脳出血:細い血管が破れて出血します。 ・クモ膜下出血:脳を覆っているクモ膜と軟膜の間のくも膜下膣で動脈瘤が破裂して出血がおこります。 |
●特徴とは
さきほど説明したようにの血管性認知症は脳血管障害が起こったかによって症状が異なります。
例えば、、、
視床下部(間脳位置し自律機能の調節を行う総合中枢):視覚・聴覚・身体感覚に障害がおこります。 角回(大脳の領域のひとつ):字が書けない、読めないという障害が起こります。 |
他の症状としては、めまい、しびれ、言語障害、記憶障害、麻痺、感情失禁、知的能力の低下、判断能力の低下などです。
また、記憶障害は深刻ですが、判断納能力は問題ないというような「まだら症状」が起こるのも特徴です。
●脳血管障害型認知症の進行の過程
経過は発作のたびに段階的に悪化します。ですので再発作を起こさないように注意することで進行を予防することができます。
●介護面では
集団生活を嫌ったり、気分の変動が激しいなど気難しい面が出てきます。1日の中で気分の変動が激しい傾向もあります。しかしこもりがちになるのは良くないので、健康管理やリハビリを積極的に行うことが大切です。
●その他
アルツハイマー型と比べて男性が多いとされています。
<脳血管障害型認知症の予防>
脳血管障害型認知症の原因となる脳梗塞や脳出血の原因は生活習慣病です。危険因子と言われている生活習慣病は、高血圧、動脈硬化症、糖尿病、高脂血症などです。これらは生活習慣を見直すなどの努力で、これらの生活習慣病を予防することは可能です。生活習慣病を予防することが、脳血管障害を予防し、ひいては脳血管性認知症の予防にもつながります。
●生活習慣病を予防
・アルコールの飲みすぎに注意 ・禁煙する ・運動を継続的に行う ・コレステロール値に気をつけた食生活等 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.4(レビー小体型認知症の特徴)です。
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