~前回~認知症の基礎知識Vol.17(問題行動の原因と対処法①食べたことを忘れ何度も食べる)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。2回目は「いろんなものを口に入れてしまう」ということについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■いろんなものを口に入れてしまう
症状 |
食べられないものでも口に入れて食べようとします。例えばタバコやボタンや土なども口に含みます。体に害のあるものや喉に詰まらせたら大変です。 |
ご本人の気持ち |
美味しそうだから口に入れているがなぜ怒られるのかわからない。 |
原因 |
認知機能の低下によるものです。食品と食べられないものの区別がつかなくなってしまったために起こります。 |
対処方法 |
■ひごろ気をつけること よく観察し、危なそうなところがないかを確認することが大事です。ボタンや薬、タバコは手の届かないところに置きましょう。石鹸や洗剤なども口にいれてしまう恐れがありますが、隠すのが難しい場合はよく観察して、やりそうな時にはそっと隠すようにしましょう。 ■工夫できること 冷蔵庫などは鍵のかかるものかフックを利用して開きにくくするなどの工夫が必要です。これは夜中などに冷凍食品や生肉や生魚などを食べることもあるからです。 ■異物を食べたときの対処法 食べてしまったときの対処法などをあらかじめ医療機関に聞いておくことが大事です。また、食べてしまった際は食べたものをもってすぐに病院に行くことが大事です。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.19(問題行動の原因と対処法③着替えを嫌がる・拒否する)です。
関連記事
関連記事
●自分史についてVol.13(自分史と回想療法) ●知恵袋⑬介護で知っておきたい医療関連用語集 ●知恵袋⑭介護で知っておきたいお薬一覧” ●高齢者住宅・施設の解説⑨グループホーム ●介護保険のしくみVol.26(地域密着サービス⑥認知症対応型共同生活介護[グループホーム]) ●知恵袋① 認知症予防とイチョウの葉エキス ●サービス付き高齢者向け住宅入門⑯(サ高住と認知症) |