←「認知症の基礎知識Vol.18(問題行動の原因と対処法②いろんなものを口に入れてしまう)」前の記事へ
次の記事へ「認知症の基礎知識Vol.20(問題行動の原因と対処法④お風呂を嫌がる・入浴拒否)」→
~前回~認知症の基礎知識Vol.18(問題行動の原因と対処法②いろんなものを口に入れてしまう)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。3回目は「着替えを嫌がる・拒否する」ということについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■着替えを嫌がる・拒否する
症状 |
一人で出来ていた着替えが出来なくなります。手伝おうとしても、本人は嫌がり、無理に着替えさせようとすると大声で怒鳴ってきます。何日も同じ服を着ているため汚れてきていますが、臭いなども本人は気にならないようです。 |
ご本人の気持ち |
裸にされるのは嫌だという気持ちと、どのように下着やシャツを着ればいいのかわからないという気持ちがあります。 |
原因 |
服を見ても衣類と理解できなかったり、更衣ということの意味がわからない場合があります。汚れていることや悪臭もわかりにくくなっています。着替えの手順がわからなくなり、体に手を触れられたりした際に、何をされるかわからなくて、身を縮めたり、怒ったりします。 |
対処方法 |
■声かけ 声をかけることで一人で着替えれるようでしたら、「ずぼんに足を入れよう」とか「シャツに腕を通しましょう」と言った着替えの手順をひとつひとつアドバイスすることが有効です。「これはシャツですよ」といった声かけよりも手順のアドバイスの方が有効的です。何もかも手伝うよりも自身で出来ることは自身できるようなアドバイスを心がけましょう。 ■他のことに関心を持たせる 着替えに対して不安がある場合は、裸にさせられる不安や自分の持ち物を奪われる不安があるため、その際は「着替えてちょっとお出かけしましょう」と言って「着替え」から「散歩」に関心を向けさせるといった、違うことに関心を持たせるということが非常に有効です。 ■お風呂の際に お風呂を嫌がらないのであれば、入浴の際にさりげなく着替えを置いておくと良いでしょう。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.20(問題行動の原因と対処法④お風呂を嫌がる・入浴拒否)です。
関連記事
関連記事
●自分史についてVol.13(自分史と回想療法) ●知恵袋⑬介護で知っておきたい医療関連用語集 ●知恵袋⑭介護で知っておきたいお薬一覧” ●高齢者住宅・施設の解説⑨グループホーム ●介護保険のしくみVol.26(地域密着サービス⑥認知症対応型共同生活介護[グループホーム]) ●知恵袋① 認知症予防とイチョウの葉エキス ●サービス付き高齢者向け住宅入門⑯(サ高住と認知症) |