~前回~認知症の基礎知識Vol.19(問題行動の原因と対処法③着替えを嫌がる・拒否する)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。4回目は「お風呂を嫌がる・入浴拒否」ということについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■お風呂を嫌がる・入浴拒否
症状 |
昔はお風呂が大好きでしたが、あるときからお風呂を拒否しだしました。着替えを手伝おうとすると怒ったりしてお風呂に入ってくれません。 |
ご本人の気持ち |
裸にされて何かされるのではという不安やもありますし、着替えやお風呂の入り方がわからないと思っています。 |
原因 |
入浴方法や着替えの手順がわからないことにより、入浴がだんだんと億劫になるためです。次第に裸にされる恐怖から入浴拒否になります。 |
対処方法 |
■恐怖心を和らげる 介護者が一緒に入浴することで、本人が裸にされる恐怖心を和らげることがあります。 ■生活パターンに組み込む 生活パターンに入浴を意識させて組み込むことでスムーズに入浴できることがあります。入浴は拒否しても入浴後はとても気持ちよく安定することも多いです。 ■介護サービスを利用 どうしても入浴に応じてもらえない場合は、ケアマネジャーに相談等をし、通所介護(デイサービス)の入浴サービスを使うことも一つの手段です。ケアスタッフの方は介護のプロですので、うまく入浴に促していただけます。 ■穏やかな気持ちで接する 入浴拒否が続いても、体の一部を拭くだけでも清潔は保つことができます。介護者は入浴を拒否されたからといって過度に神経質にならずおおらかに態度で接することが重要です。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.21(問題行動の原因と対処法⑤夜寝れない・寝つきが悪い)です。
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