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~前回~認知症の基礎知識Vol.25(問題行動の原因と対処法⑨嫉妬・妄想
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。10回目は「物盗られ妄想」ということについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■物盗られ妄想
症状 |
同居する義理の母は、財布を見失うと私を疑ってきて、泥棒呼ばわりをします。近所にふれまわったり、親戚にも告げ口するので困っています。 |
ご本人の気持ち |
大事にしまっているはずの財布や通帳がときどき盗まれる。同居している嫁が盗っているに違いない。 |
原因 |
物忘れが多くなりますと、それに伴い錯覚や思い込みも増えてきます。これが原因になります。身近な人ほど疑われやすい傾向にあります。 |
対処方法 |
■叱らずいっしょに探す まずは本人に落ち着いてもらうことが大事です。疑ったり、叱ったりせずにいっしょに探すようにすると良いです。隠したり、見失う場所は同じようなところが多いので、誘導して本人に見つけもらうと納得してもらえるので良いと思います。 ■関心をほかに向ける もともと紛失の事実がない場合は、しばらくいっしょに探して、ご飯や散歩の話を振って、ほかに関心を向けさせます。他の認知症の症状にも有効です。 ■情報を共有する いろいろなところで言いふらしたとしても実害がなければ気にするのはやめましょう。家族間や介護事業者さんと情報を共有してうまく接することができるようにしましょう。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.27(問題行動の原因と対処法⑪大声で叫ぶ)です。
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