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~前回~認知症の基礎知識Vol.26(問題行動の原因と対処法⑩物盗られ妄想)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。11回目は「大声で叫ぶ」ということについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■大声で叫ぶ
症状 |
父は気に入らないことがあると大声で叫びます。頻度も増えてきていて心配です。夜間も寝れずに興奮して乱暴な言葉を吐きます。家族だけでなく近所にも迷惑がかかっています。 |
ご本人の気持ち |
みんな私をバカにしてくる。舐められたくないので大声を出してしまいます。 |
原因 |
脳の病変によって、実際には起こっていない事態でも興奮してしまいます。異常な興奮は幻覚症状が出やすいレビー小体型の認知症の患者に多いです。 |
対処方法 |
■落ち着いて対応 多弁やことばの激しさは女性に多いです。大声を上げているときに、介護者も大声で対応するのは一番ダメです。落ち着くまで待ちましょう。 ■興奮の引き金を探る 家族にはわからなくても興奮の引き金となった原因があります。他人のことばに傷ついたり、疎外感や被害者意識が粗暴行為を引き起こしていることがあります。原因を取り除くことで落ち着きます。 ■見守る 大声で実害がなければ見守るのも一つの手段です。夜間の大声で困るようなら、昼間の散歩によって夜の睡眠を促すのも大事です。興奮状態が続くようなら医師への相談が必要です。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.28(問題行動の原因と対処法⑫暴力行為)です。
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