~前回~認知症の基礎知識Vol.27(問題行動の原因と対処法⑪大声で叫ぶ)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。12回目は「暴力行為」についてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■暴力行為
症状 |
父は、よくイライラして、興奮し暴力を振るってくることがあります。もともと穏やかな性格だったのでとても信じられないです。 |
ご本人の気持ち |
うまく話させないし、周りは俺を見て笑って馬鹿にしている |
原因 |
自分の思うようにいかないと、不安から興奮状態になります。レビー小体型の認知症の場合は、幻視や幻聴の錯覚から興奮状態になります。 |
対処方法 |
■逃げる いきなり力ずくで取り押さえようとするのではなく、逃げて様子を見ましょう。時間がたてば落ち着くこともあります。 ■被害が拡大しないように留意する 暴力が拡大しないように、周辺に包丁や棒など凶器になるようなものを置かないようにしましょう。 ■原因を考える 暴力行為に至った原因というものがあるはずです。原因となる行動や環境を改善することで落ち着きます。 ■体調の管理 便秘、かゆみ、痛みなど体調による不快が原因の場合は、それらを抑える薬などで治療をしましょう。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.29(問題行動の原因と対処法⑬目を離すといなくなる・徘徊)です。
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