~前回~認知症の基礎知識Vol.28(問題行動の原因と対処法⑫暴力行為)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。12回目は「目を離すといなくなる・徘徊」ことについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■目を離すといなくなる・徘徊
症状 |
少し目を離すと外に出かけて帰ってきません。数キロ離れた警察署から連絡をもらったこともあります。本人は大丈夫と言いますが、事故などが心配です。家に帰るということが口癖で出かけてしまいます。 |
ご本人の気持ち |
自分の家に帰りたい。なんで自分の家に帰ってはいけないのか。 |
原因 |
徘徊は周辺症状の代表です。あてもなく歩くわけではなく、目的があって歩いています。多くの場合は、自分の家を認識できず、『家に帰りたい』という願望によるものです。 |
対処方法 |
■センサーやGPS 徘徊は比較的身体機能の低下が少ない元気な方に多いです。外に出て事故に会うのが心配ですので、夜間などは玄関にセンサーやベルをつけるという方法が有効です。日中にどこへいったかわからなくってしまわないように、GPSがついた携帯等を持ってもらうことも有効です。 ■徘徊高齢者緊急ネットワーク 市区町村の高齢者福祉サービスには徘徊高齢者緊急ネットワークというサービスがあり、そちらに登録しておけば、行方がわからなくなったときはスピーディに役所や警察の協力を得られます。 ■よく観察する 一般的には、夕方に落ち着かなくなる方が多いようです。安定している時間帯や落ち着かない時間帯を把握しておき、落ち着かない時間帯に注意しましょう。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.30(問題行動の原因と対処法⑭物を盗ってしまう・万引き・窃盗)です。
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