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~前回~認知症の基礎知識Vol.21(問題行動の原因と対処法⑤夜寝れない・寝つきが悪い)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。5回目は「夜中に騒ぐ・夜間せん妄」ということについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■夜中に騒ぐ・夜間せん妄
症状 |
認知症が進み、夜中に起きて騒いだり、外に出かけようとします。昼夜が逆転してしまい、家族はその度に起きて対処をするので、クタクタです。 |
ご本人の気持ち |
目が覚めると暗くて不安に思います。自分がどこにいるかもわからないし家に帰りたいという思います。 |
原因 |
夜に様々な妄想をしたり、不安になったりで興奮して騒ぎます。このような症状を夜間せん妄とも呼ばれます。 |
対処方法 |
■運動をする 前回の⑤夜寝れない・寝つきが悪いでで解説したように、高齢者全般に言えることでが、昼間は運動や散歩などをして、夜はゆっくり休むという生活リズムを作ることが重要です。 ■よく観察する 興奮具合をよく観察して、危険がないようなのであれば多少騒いでもほっておくのも一つの方法です。玄関から出てしまう場合は施錠などが必要となります。 ■就寝を遅らせる 早い時間に就寝して夜中に起きてしまうのであれば、就寝を遅らせる工夫を考えましょう。家族に時間があれば、寝るまで話相手になったりして、不安を和らげることも手段です。 ■医師に相談する 上手な介護を行っても夜間せん妄が収まらない場合は医師に相談しましょう。薬物療法などの方法があります。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.23(問題行動の原因と対処法⑦家族の名前が出ない・誰かわからない)です。
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