~前回~認知症の基礎知識Vol.22(問題行動の原因と対処法⑥夜中に騒ぐ・夜間せん妄)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。7回目は「家族の名前が出ない・誰かわからない」ということについてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■家族の名前が出ない・誰かわからない
症状 |
実家の母親に月に一度会いに行っていましたが、だんだん名前で呼ばれなくなくなれました。最近では私と他人と間違えるようになりました。同居している兄夫婦の名前はわかるようです。 |
ご本人の気持ち |
ときどき訪ねてきてくれる人がいるけれど、誰だかわからない。知らない人には会いたくない。 |
原因 |
見当識障害が進行すると、家族や身近な人を見分けられなくなります。名前がわからなかったり、知らない人と思い込んだりします。 |
対処方法 |
■分かるうちにしっかりしたコミュニケーションを 「家族がわからない」というのは、認知症でよく見られる症状です。ご家族としては、そうなることを覚悟して、わかるうちにしっかりとしたコミュニケーションを取りましょう。 ■心の準備をしておく 子供など身近であればあるほど、自分のことを忘れられたショックは大きいものです。あらかじめ覚悟をしておくことで心のショックを軽くできます。 ■苛立たず、落ち着いて対応する 実際に忘れらた際はショックだと思いますが、苛立たず、落ち着いた対応を心がけましょう。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.24(問題行動の原因と対処法⑧介護の拒否・反発)です。
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