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本日は高齢者住宅経営者連絡協議会(以下高経協)主催のシンポジウム『今、伝えたい終の住まいの役割』という一般公開のシンポジウムに参加してきました。とても勉強になりましたので印象に残ったことや感想を書きたいと思います。詳細はこちら→高経協ホームページ
■高経協とは
・概要
高経協とは、これから超高齢化社会に直面する日本には、一定期間の介護や看護を目的とした「施設」としてではなく、良質な介護サービスの提供はもとより、「住まい」として暮らしを完結できるサービスや仕組みのある高齢者住宅が必要であるとの共通の認識をもち、これを浸透させ供給を拡大するための活動を行う高齢者住宅サービス提供企業の経営者の集まりです。
・目的
広く高齢者住宅の経営に携わるものが集い、高齢者住宅業界全体の発展をめざし、その課題となる事項の改善のための協議を行い、消費者の立場に立って、終身にわたり尊厳のある暮らしを支えられる良質な住まいの場を提供することによって、国民生活の向上に寄与することです。
■シンポジウムの特徴
高齢者住宅を運営する事業者の代表者が集まって、運営への思いやメッセージを配信するもので、受付や会場案内も経営者が行う一風変わったシンポジウムです。下記の写真は運営会社の代表者が舞台上に上がった写真です。 |
■三好春樹先生の基調講演『認知症ケア、新しい視点』
■パネルディスカッション
テーマ:①「事業形態の違いと認知症への対応」②「私たちが実践する認知症ケア」 普段なかなかお話しを聞けないような方たちのパネルディスカッションを聞くことができました。パネラーの方々は社会福祉法人であったり、医療法人社団、株式会社と運営母体も様々であり、運営している施設も『特養』『グループホーム』『有料老人ホーム(介護付・住宅型)』『サービス付き高齢者向け住宅』など様々な週類の住宅であることが面白かったです。それぞれの法人格、運営している住宅の種類によって様々な対応があるのだなと思いました。ただ、時間の都合上より実務的な対応の話にまで到達しなかったのが少し残念でした。 ●印象に残ったこと ・特養を運営している社会福祉法人は、入居者の方の満足はもちろんのこと、近隣住民との交流についても力を入れている。(例:認知症サポーターキャラバン) ・認知症ということを意識して対応し始めたのはここ数年のこと。それまでは他の入居者に迷惑をかけた方はご退去して頂いてた。 |
■感想
高齢者住宅を考える際に、認知症という問題は必ず考えなくてはならないテーマです。有料老人ホームの重要事項説明書でも退去要件として認知症のBPSDなどによる暴力行為などをあげていることも多いです。ただし、実際の対応は色々あるのだなぁと思います。本日のご講演の中でも、認知症の問題行動には必ず理由や背景があり、理解してあげることが大事とありました。理解して解決策を導くこともできるということです。このような対応できるか否かは、その施設の人員配置や施設の方針にもよるのかと思います。このような認知症対応について、入居者やそのご家族に対して情報がもっとクリアーになればいいのではないかと思いました。 |
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
認知症関連
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