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~前回~認知症の基礎知識Vol.30(問題行動の原因と対処法⑭物を盗ってしまう・万引き・窃盗)
本日より認知症の問題行動の原因と対処法について解説していきたいと思います。15回目は「排泄の失敗・粗相をする」ついてです。
■接し方で大事な3つのポイント
・訴えを否定したり叱ったりしない ・介護者はいつもおおらかな気持ちでいる ・問題行動を誘発している原因を取り除いてあげる |
問題行動にもそれぞれ原因がありますので、単に叱ったりせずにご本人の気持ちを考えて適切な対処をすると良いでしょう。
■排泄の失敗・粗相をする
症状 |
トイレがわからずトイレ以外の場所で排泄をしたり、粗相をします。尿意や便意が感じなくなっているようで失敗するたびにとても落ち込みます。 |
ご本人の気持ち |
トイレの場所がわからない。知らないうちに粗相をしていまいどうしていいかわからない。 |
原因 |
尿意や便意が感じにくくなっていることにより粗相をしてしまいます。またトイレがどこかわからなくなり、部屋の隅でしたり、衣服の着脱がわからずにということがあります。 |
対処方法 |
■叱らない 失敗して叱られるとその記憶だけ残ることがあります。本人は落ち込みますし、今度は汚れた下着を隠すようになります。失敗しても叱らないことが大事です。 ■トイレの近くに・ポータルトイレ 失敗を防ぐために、トイレの近くの部屋にするとトイレを探せないという失敗が減ります。他には部屋からトイレまでわかりやすい誘導の目印を作ったり、部屋にポータルトイレを置くことも対処法として考えられます。 ■食事の前のトレイ誘導 食事のあとや就寝前の決まった時間にトイレに誘導すると失敗が減ります。 ■紙パンツやトイレの床にシーツ 紙パンツの使用やトイレの床にシーツなどを引き、失敗しても大丈夫なように準備しておくことも大事です。 |
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は認知症の基礎知識Vol.32(問題行動の原因と対処法⑯便をなすりつける・不潔行為・弄便)です。
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