←「ゼロから始める相続税入門(29)一次相続と二次相続」前の記事へ
次の記事へ「ゼロから始める相続税入門(31)特別縁故者に対する相続財産分与」→
~前回~“ゼロから始める相続税入門(29)一次相続と二次相続
<名義預金とは>
●概要
名義預金とは預金の口座名義が配偶者、子、孫の場合、その預金のもとが被相続人(亡くなった人)から出ているもの(贈与を除く)をいい、 実質的に被相続人の相続財産とみなされます。
●実質判断
名義預金の判断は、実質判断基準をします。以下のような場合は名義預金と判断される場合があるため注意が必要です。
・名義人が存在を知らない ・通帳、印鑑を名義人が管理していない ・預金をした時に贈与の申告をしていない ・申込書を名義人が書いてない |
●名義預金と判断されないために
・贈与があったことを証明する証拠を残す ・財産をもらった人が、その預金口座を管理する ・贈与税の申告をする |
●税務調査でよくあること
奥さんの預貯金に対して、税務署は、かなり厳しく対応します。専業主婦の場合で、多額の貯蓄がある場合に妻の預貯金が実家の相続や妻自身が働いて得た等のお金であることを証明できれば、当然、そのお金は配偶者のものであると認められますが、生活費の残りを妻名義の預金にしていたのでは、預貯金の名義が妻のものでも、実態は、夫のものであると見られることが多いです。
相続税の申告が必要になる人は、夫の財産は夫の財産、妻の財産は妻の財産と、ハッキリと区別しておきましょう。
<さいごに>
名義預金が相続財産から漏れていた場合、過少申告加算税等のペナルティが賦課されます。申告が必要な方は税理士さんにしっかりと相談してそのような漏れがないように気をつけましょう。
気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
<関連記事一覧>
相続入門
遺言入門
●遺言入門①(なぜ遺言が必要なのか?) ●遺言入門②(遺言が必要な場合の具体例) ●遺言入門③(遺言とはどのようなものか) ●遺言入門④(遺言の種類・方式) ●遺言入門⑤(公正証書遺言の作り方) ●遺言入門⑥(遺言の執行とは) ●遺言入門⑦(遺言と遺留分) ●遺言入門⑧(遺言の撤回・変更について) ●遺言入門⑨(自筆証書遺言の作り方) ●遺言入門⑩(秘密証書遺言の作り方) |
成年後見制度入門
●成年後見制度入門①(成年後見制度とは) ●成年後見制度入門②(法定後見制度の利用までの流れ) ●成年後見制度入門③(任意後見制度とは) ●成年後見制度入門④(成年後見制度と日常生活自立支援事業との違い) ●成年後見制度入門⑤(任意後見人の職務) |
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)についての解説