前回~ゼロから始める相続税入門(18)小規模宅地等の特例とサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
路線価という言葉を聞いたことあるでしょうか。ちょうどこの時期(7月)に毎年最新の路線価というのが国税庁から公表されます。
<路線価とは>
路線価とは、相続税や贈与税の申告の際に、土地の評価に使う1㎡あたりの単価のことです。国税庁のHPから過去6年分まで見ることができます。
定義 |
市街地的形態を形成する地域の路線に面する標準的な宅地1m2当たりの土地評価額のことです。 |
---|---|
用途 |
相続税や贈与税の基となる相続税路線価と、固定資産税や都市計画税・不動産取得税・登録免許税の基となる固定資産税路線価があります。単に「路線価」と言った場合、相続税路線価を指すこぎとが多いです。 |
評価額 |
相続税路線価は、土地取引の指標となる公示地価(地価公示価格)の8割程度の価格となっています。 |
公表時期 |
国税庁によって例年7月に1月1日時点の価格が公表されています。 |
表示単位 |
千円単位/㎡ |
HP |
http://www.rosenka.nta.go.jp/ |
価格前提 |
・宅地としての更地価格(他人の権利が付着していない価格) ・その路線価のみに接している標準的な形状の宅地評価 |
<宅地評価のポイント>
評価の基本は以下のように計算します。
【評価の基本】更地(自用地)の評価額=路線価×地積(㎡) |
評価対象地が、標準的な形状のもの以外の場合(例えば角地、アパート敷地、細長い土地)には表示された路線価をそのまま使用することができないので、当該路線価の補正等を行う必要があります。
<実際に見てみる>
クリックすると拡大されます。下記が実際の路線価になります。下記の路線価は、29年連続で全国最高となったのは中央区銀座5の銀座中央通りで、昨年より9・7%上昇をみせ、1㎡当たりの価格は2,360万円となりました。
<2014年全国の傾向とは>
全国約33万9000地点の標準宅地の評価額は平均で前年比0.7%下落(前年は1.8%下落)しました。路線価の下落は6年連続となります。しかし、都市圏ではプラスに転じるところが多く、多くの地域で下落率は縮小しています。特に福島県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府で上昇に転じました。
その他、ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
<関連記事一覧>
相続入門
遺言入門
●遺言入門①(なぜ遺言が必要なのか?) ●遺言入門②(遺言が必要な場合の具体例) ●遺言入門③(遺言とはどのようなものか) ●遺言入門④(遺言の種類・方式) ●遺言入門⑤(公正証書遺言の作り方) ●遺言入門⑥(遺言の執行とは) ●遺言入門⑦(遺言と遺留分) ●遺言入門⑧(遺言の撤回・変更について) ●遺言入門⑨(自筆証書遺言の作り方) ●遺言入門⑩(秘密証書遺言の作り方) |
高齢者と税金
成年後見制度入門
●成年後見制度入門①(成年後見制度とは) ●成年後見制度入門②(法定後見制度の利用までの流れ) ●成年後見制度入門③(任意後見制度とは) ●成年後見制度入門④(成年後見制度と日常生活自立支援事業との違い) ●成年後見制度入門⑤(任意後見人の職務) |
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)についての解説
~関連記事~