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本日から最近よく耳にするヘルスケアリートについて解説します。ヘルスケアリートがどのようなものなのか、また入居者にとってどのような影響があるのかを解説していきたいと思います。1回目は「ヘルスケアリートの概要」についてです。
■ヘルスケアリートとは
●そもそもリートとは
リートとは、投資家から資金と銀行等からの借入で不動産を購入し、賃料を源泉とする利益のほぼ全てを投資家へ分配する不動産の保有主体(不動産投資法人)または不動産投資信託(一般事業会社の株式に相当)です。
参照:三菱UFJ信託銀行
●ヘルスケアリートとは
ヘルスケアリートとは、投資する不動産をヘルスケア施設に特化したものです。ヘルスケア施設とは以下のものが想定されます。
・有料老人ホーム ・サービス付き高齢者向け住宅 ・認知症対応型グループホーム ・病院、メディカルビルモール ・その他(ヘルスケアに関する研究施設・物流施設 |
■ヘルスケアリートの背景
高齢化が進み、ヘルスケア施設の需要が増していることは間違いありません。そうした中、医療用施設の老朽化や耐震構造で、改築、建替えによる質の向上が求められています。しかし、ヘルスケア事業者の資金調達規模や手段が限定的です。また、国や地方公共団体の公的主体による整備にも一定の限度があります。ヘルスケア施設の事業者と利用者の双方の立場からは、長期で安定的な保有主体が望ましいため、そこでリートという仕組みが役割を果たせる可能性があります。
■ヘルスケアリートの意義
ヘルスケアリートは、高齢化の進展とともに需要が拡大していくヘルスケア施設の供給に大きく貢献します。また、リートがヘルスケア施設を保有・賃貸することで、ヘルスケア施設の運営者(オペレーター)も入居者にもメリットがあります。
●ヘルスケア施設運営者のメリット
運営者にとっては、リートに保有されることにより中長期にわたる施設の安定した運営、また計画的に修繕工事の実施や良好な維持管理が可能です。また、リートの資金調達力を活かした施設規模の拡大が可能です。
●入居者にもメリット
リートは、投資家に対する充分な情報開示が義務付けられます。したがってヘルスケア施設の経営、サービスの状況等に関する情報開示の充実され、利用者はリートのホームページなどから施設の経営状態を確認できるようになります。このような情報開示により運営者の運営管理能力の向上や、運営の透明化につながります。
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
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