~前回~認知症の基礎知識Vol.35(身元不明の認知症高齢者等に関する特設サイト)
本日は、認知症の人と地域住民が気軽に集い、交流する場として全国的に広がりをみせる「認知症カフェ」の紹介です。
■認知症カフェとは
●概要
以前解説した認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)では、7つの目標を定めており、その中で「地域での日常生活・家族の支援の強化」とあります。ここでは、認知症の人や家族、支援する人達が参加して話し合い、情報交換等を行う「認知症カフェ」を普及させ、経験者の話を聞いたり、悩みを打ち明けたりできる機会を設けて支援するとされています。 |
●特徴
・頻度:月に1~2回の頻度で1回2時間程度で行う場合が多い ・場所:通所介護施設、公民館等の空き時間の利用 ・内容:利用者が主体的に活動できる内容 ・参加費:0円~数百円 ・効果:
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●公益社団法人認知症の人と家族の会
1980年結成した「公益社団法人認知症の人と家族の会」は、全国47都道府県に支部があり、1万1千人の会員が励ましあい、助け合って「認知症があっても安心して暮らせる社会」を目指しています。こちらの団体でまとめた認知症カフェのあり方と運営に関する調査研究事業 報告書ではとても詳しく認知症カフェのことについて解説されています。。認知症カフェの様子から運営実態、どのような効果があるかなどとても参考になります。 HP→http://www.alzheimer.or.jp/ |
■全国的に広がりを見せる認知症カフェ
認知症カフェはいま全国的にも広がりを見せています ●川崎市宮前区の土橋カフェ 介護予防施設より垣根を低くして、薄く広く、高齢者の方々が集える場所づくりをされているそうです。 →http://www.soedamasaru.jp/blog/2013/12/post-32.html ●東京都港区の「みんなとオレンジカフェ」 平成26年5月から始まったオレンジカフェは参加200円で区内の5箇所でそれぞれ月に1度開催されています。 →http://www.city.minato.tokyo.jp/kaigoyobou/orenge_cafe/orengecafe201405open.html ●横浜市都筑区の認知症カフェ 毎月1度、都筑ふれあいの丘駅にほど近い飲食店を会場に開催され、会費は100円です。 →http://www.townnews.co.jp/0104/2014/07/03/242490.html ●苫小牧市のほっとカフェ 参加者の皆さんで温かいコーヒーなどを飲みながら、団らんや情報交換、レクリエーションなどをしながら、楽しい時間を一緒に過ごすカフェです。市内10会場オープンしているそうです。 →http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kenko/kaigo/yokaigonintei/chiikishien/nincafe.html ●資金助成事業として設立を応援している自治体も 長野市は、認知症カフェを設立する団体または個人に対し、設立資金の一部を補助します。認知症カフェ設立に要する費用に対し、1箇所につき20万円を限度に、予算の範囲内で補助金を交付するそうです。 →http://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/kaigo/93276.html |
■さいごに
様々な広がりを見せている認知症カフェの今後の展開がとても楽しみだと思いました。私が月に1度杉並区の西荻窪で開催している多世代交流の音楽サロンシニアサロン杉並も介護予防や認知症予防の側面もあるため認知症カフェに類似していると思いました。このような交流サロンが全国にたくさん増えているというのはすごく嬉しいです。地域の人が交流して地域の人で支えてあげられるような仕組みが出来上がってくればいいなと思います。
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
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