~前回~介護保険のしくみVol.33(介護費用の加算・減算とは)
■ケアマネジャー(介護支援専門員)とは
ケアマネジャーの正式名称は介護支援専門員と言います。通称はケアマネです。
ケアマネジャーは、ケアプランを作成し、適切な介護サービス事業者を紹介し、希望するサービスや利用日の調整などを行う者です。
ケアプラン作成のため、本人や家族からいまの心身の状況や暮らしの様子、困り事や不安を聞きどのような生活を送りたいかを聞いてくれます。そしてどのように工夫すれば自立した生活ができるのかを一緒に考えてくれます。
■資格の取得方法
ケアマネジャーになるには、都道府県の実施する試験に合格し、研修を受け、レポートを提出する必要があります。受験資格として法定資格(社会福祉士、介護福祉士、看護師、作業療法士、理学療法士、栄養士、医師等)で5年以上の実務経験、またはホームペルパー2級課程修了、介護職員初任者研修課程修了で5年以上の実務経験が必要です。
■主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)とは
主任ケアマネジャーとは、介護支援専門員の業務について十分な知識・経験をもつ介護支援専門員で、ケアマネージメントを適切かつ円滑に提供するために必要な知識・技術を修得した者です。
原則として介護支援専門員の実務経験が5年以上あり、所定の専門研修課程を修了した者です。地域包括支援センターには、主任介護支援専門員の配置が義務付けられています。また、前回の加算のところで説明させて頂きました居宅介護支援費に関する特定事業所加算を取得する事業所にあっては、常勤かつ専従の介護支援専門員とは別に主任介護支援専門員を配置しなければならないとされています。
■ケアマネジャーの役割
①介護についての相談相手 | 本人や家族と面談し、どんな困り事があるかよく聞いて適切なアドバイスを行う。 |
②ケアプランの作成 | 必要な介護サービスを組立て、ケアプランを作成します。 |
③介護サービスの調整 | 適切な介護サービス事業者を紹介し、本人と事業者の間にたち調整をします。 |
④本人の代弁 | 本人や家族に代わり、お医者さんやサービス事業者に介護の質をあげるための要望を伝えます。 |
■ケアマネジャーの仕事の流れ
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■ケアマネジャーの探し方
ケアマネジャーを探す場合は、まずは市区町村の介護保険課や地域包括支援センターへ行き、ケアマネジャーのリストをもらいます。ケアマネジャーは居宅介護支援事業所や介護サービス提供事業者、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設などに所属しています。リストをもとに電話をし状況を説明し合うケアマネジャーを探します。
■ケアマネジャーの担当できる人数
要介護はひとり35件です。要支援・要介護の合計の場合は上限39件です。
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
次回は介護保険のしくみVol.35(介護保険以外のサービスを検討する)です。
■介護保険関連の記事
■介護サービスの種類
介護サービスの詳細は以下の各ページを参照下さい。☆がついているサービスは定額料金で利用できるサービスです
居宅サービス | 地域密着サービス | 施設サービス |
①訪問介護 | ①定期巡回・随時対応型訪問介護☆ | ①介護老人福祉施設(特養)☆ |
②訪問入浴介護 | ②夜間対応型訪問介護 | ②介護老人保健施設☆ |
③訪問看護 | ③認知症対応型通所介護 | ③介護療養型医療施設☆ |
④訪問リハビリテーション | ④小規模多機能型居宅介護☆ | 居宅介護支援 |
⑤ 居宅療養管理指導 | ⑤複合型サービス☆ | 住宅の改修 |
⑥通所介護 | ⑥認知症対応型共同生活介護☆ | 福祉用具の購入 |
⑦通所リバビリテーション | ⑦地域密着型特定施設入居者生活介護☆ | |
⑧短期入所生活介護 | ⑧地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護☆ | |
⑨短期入所療養介護 | ||
⑩福祉用具貸与 | ||
⑪特定施設入居者生活介護☆ |