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~前回~介護保険のしくみVol.30(住宅の改修)
本日は要介護の方と要支援の方のサービスの違いについてまとめてみようと思います。要支援の方が利用できるのは、心身機能の維持や改善を目的として「介護予防サービス」です。一方で、要介護の方が利用できるのは、自立した生活の支援が目的の「介護サービス」です。
ケアの内容が要支援と要介護でほぼ同じなケースは多いですが、いくつか違う点がありますので、以下の表で是非確認してください。
■要支援・要介護のサービスの違い
サービスの種類 | 要支援 | 要介護 |
ケアプランの作成 | 地域包括支援センターで保健師等が介護予防プランを作成する。 | 居宅介護支援事業者のケアマネジャーが介護ケアプランを作成する。 |
訪問介護 | 「身体介護」「生活援助」の区分はなく、「通院等の乗降」は利用不可。 | 「身体介護」「生活援助」を分けて利用し、「通院等の乗降」は利用可 |
デイサービス・デイケア | 利用料は1ヵ月単位で計算。「運動機能向上」「栄養改善」「口腔機能向上」のサービスは組み合わせで利用可。 | 「身体介護」「生活援助」を分けて利用し、「通院等の乗降」は利用できる。 |
福祉用具の貸与 | 「要支援~要介護1」の人は車いすや介護用ベッドのレンタル不可 | 「要介護2」以上の人は12種類の用具すべてレンタル可 |
施設サービス (特養・老健・療養病床) | ×(利用不可) | 〇(利用可) |
認知症対応型共同生活介護 (グループホーム) | 「要支援1」は利用不可 | 「要支援2」以上から利用可 |
夜間対応型訪問介護 | ×(利用不可) | 〇(利用可) |
定期巡回・随時対応型訪問看護介護 | ×(利用不可) | 〇(利用可) |
複合型サービス | ×(利用不可) | 〇(利用可) |
■介護度のめやす
区分 | 状態の目安 | 支給限度額(自己負担額) |
自立 | 自立と判断され、身の回りの世話が必要ないとされる状態 | なし |
要支援1 | 基本的な日常生活の能力はあるが、身の回りの世話に一部介助が必要。 | 49,700円(自己負担額4,970円) |
要支援2 | 立ち上がりや歩行などがやや不安定で、入浴などで一部介助が必要。 | 104,000円(自己負担額10,400円) |
要介護1 | 立ち上がりや歩行が不安定。排泄、入浴などで部分的に介助が必要。 | 165,800円(自己負担額16,580円) |
要介護2 | 立ち上がりや歩行などが自力では困難。排泄、入浴、衣類の着脱などで介助が必要。 | 194,800円(自己負担額19,480円) |
要介護3 | 立ち上がりや歩行などが自分ではできない。排泄、入浴、衣類の着脱などで全体的な介助が必要。 | 267,500円(自己負担額26,750円) |
要介護4 | 排泄、入浴、衣類の着脱などの日常生活に全面的に介助が必要。 | 306,000(自己負担額30,600円) |
要介護5 | 寝たきり状態。日常生活全般に全面的な介助が必要 | 358,300円(自己負担額35,830円) |
ご不明点等ありましたら、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ)03-5201-3645)
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お尋ねします。私は要支援1と認定されました。背骨が左に曲がり、体が前のめりの状態できついのですがマッサージのサービスは受けられるでしょうか?
よろしくお願い致します。