←「知恵袋⑧日常生活自立支援事業について」前の記事へ
次の記事へ「知恵袋⑩社会福祉協議会とはどんなところ?」→
~前回~知恵袋⑧日常生活自立支援事業について
<はじめに>
地域包括支援センターをご存知でしょうか?地域によってはあんしんすこやかセンター(東京都世田谷区)、ケア24(東京都杉並区)、高齢者支援総合センター(東京都墨田区)と呼び名は違うかもしれませんが、地域における介護予防事業の中心のなるところです。本日は地域包括支援センターがどのような役割を担ったところかという解説をさせていただきます。
<地域包括支援センターとは>
地域包括支援センターは、平成18年の制度改正で地域支援事業の主要な担い手としして設立されました。主任ケアマネジャー、社会福祉士、保健師(看護師)などの専門職員が相談に応じ、地域で暮らす高齢者の方を、介護、福祉、健康、医療などさまざまな面から総合的に支えるところです。
高齢者本人はもちろん、家族や地域の住民の相談に応えてくれますし、相談内容に合わせて必要なサービスへ橋渡しをしてもらえるので、介護関連で困ったことがあればなんでも相談しましょう。地域包括支援センターでの相談や支援はすべて無料で受けることがでます。
■設置主体:市町村(法人に委託しているケースもあります) ■運営主体の割合:直営29.9%、社会福祉法人37.2%、社会福祉協議会13.3%、医療法人11.9%他7.7% ■設置数:4,145ヶ所(平成23年度時点) ■エリア:市町村ごとに担当エリアを設定(高齢者人工2000~3000人ごとに1ヶ所) ■人員配置:保健師、主任介護支援専門員、社会福祉士の3つの専門職種又はこれらに準ずる者 ■設置場所:役所併設、特別養護老人ホーム併設等 |
<地域包括支援センターの役割>
地域包括支援センターは、大きく分けて以下の4つの役割があります。
(1)総合相談支援
高齢者の相談の幅広い窓口です。さまざまな制度や地域の社会資源の紹介もして頂けます。
地区町村の高齢福祉課の窓口へ足を運ぶ前に近くの地域包括支援センターに行きましょう。
(2)虐待の早期発見・防止などの権利擁護
悪質商法などの被害防止と対応に努め、成年後見制度の手続き支援して頂けます。
また高齢者虐待の早期発見と防止に努めています。
(3)包括的・継続的ケアマネジメント支援
地域のケアマネージャーを対象とした研修会の実施をしたり、ケアマネージャーのネットワーク作り、ケアマネージャーが抱える困難な事例についてのアドバイスを行います。
(4)介護予防ケアマネジメント
要介護認定で「要支援」と判定された高齢者を対象に、介護予防ケアプランを作成します。また、要介護認定で「自立」と判定された方や要介護認定を受けていない高齢者を対象に介護予防教室などを実施しています。
<利用の仕方>
高齢者に関すること、介護に関することについてお困りのことがあったり、不明なことがあった際は、まずは地域包括支援センターに相談しましょう。
また地域包括支援センターには、地域のボランティアについてや、認知症など同じ悩みを持つ家族同士の集まり、介護についてのセミナーなどさまざまな情報が集まっています。介護関連(介護用品・配食サービス・自費サービス等)のパンフレット等も多く集まっているので情報収集等にも積極的に利用しましょう。
<高齢者住宅・施設をお探しの方>
地域包括支援センターで、施設や高齢者住宅の相談については、中立な立場であるため特定の施設や住宅を紹介するということはせず、私どものような紹介センターのパンフレットをお渡ししていただき、詳しくそちらで相談に乗ってもらってくださいという対応が多いようです。
<まとめ>
高齢者の方がいつまでも健やかに住みなれた地域で生活していけるよう、地域包括支援センターを積極的に利用しましょう。
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は知恵袋⑩社会福祉協議会とはどんなところ?です。
~関連記事~
●知恵袋(まとめ) ●ぷちコラム① 高齢者住宅の適切な入居時期は? ●ぷちコラム② 高齢者住宅・施設に関する世間のイメージ” |