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~前回~自分史についてVol.35(自分史に関連した被害について)
自分史とはどのようなものかについてはこちらをご参照ください。→自分史についてVol.1(高齢者と自分史)
本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。第36回目は『自分史と写真』です。
<とある写真撮影会にて>
今日、自分史活用アドバイザーの仲間であるカメラマンが主催する無料撮影会にお手伝いとして参加してきました。そのカメラマンは毎年このイベントを開催していて今年が3回目。「昨年も撮ってもらって」と言いながらその時の写真と今日撮った写真を見比べている方がいらっしゃいました。そして「また来年来ます」と満足して帰られました。
ある高齢者の方は「昨年撮った写真は病気の直後の写真で」と言いながら今回の少しふっくらした写真を嬉しそうに眺めご自分の健康を確認されていらっしゃいました。写真は撮影後1~2分で出来上がりますが、出来た写真を手渡したときの皆さんの表情が何とも言えませんでした。あと写真を撮る前と撮った後の会話が全く違って、当然写真を片手にした撮影後が皆さん饒舌になります。写真の力を改めて感じる機会となりましたが、自分史を作る際にもこの力は大いに発揮できます。
<1枚の写真から>
たった一枚の写真を眺めるだけで当時の自分の環境や人間関係など無理に思い出さなくてもスッと記憶に蘇ります。古いアルバムを見つけ1時間位見入ってしまったことはありませんか?実はこのアルバム自体が『自分史』の役割も果たしています。デジタル写真なんてなかった時代、多くの家庭では子どもが生まれると大きなアルバムに一枚一枚コメントを付けてその成長を記録していました。デジタル写真の今では保存や出力が様々になりましたが何かしらのかたちで記録を残しています。そこには子どもの成長とともに家族の変遷が描かれています。自分史というと文書のイメージが強いのですが、文章などなくてもその写真を見ただけでその背景が説明出来るのであれば、もうそれだけで立派な自分史です。
<自分史と写真>
どうしても文章で自分史をまとめたいという方にも写真は大きく有効なものです。それは写真を見ながら書くという方法です。写真をみて湧き出てくる想いをそのまま文章にする作業は何も見ないで考えるよりずっと楽に、そして正確に書くことが出来ます。写真をそのまま使ってしまうやり方もあります。ネット上で注文をするフォトブックなどもそのように活用できますね。
自分史や家族史を意識してそのために写真を撮っていくという考え方もあります。毎年同じところで同じポーズで撮ったりすると楽しいコレクションが出来そうですね。
また少しお金がかかってしまいますがたまにはプロに撮ってもらうのもお勧めです。写真技術は上がりましたがやはり写真は人間が撮るものです。プロはあなたの一番いい部分を引き出してくれます。
<あとがき>
今回の写真イベントでは私の息子を連れて行き一緒に撮ってもらいました。小学校を卒業し4月から中学生になる息子とのツーショットとなりました。まだ小さかった時の息子の姿を思い出しながら、それと同時にこれから親の世界を旅立っていく息子とのいい記念の写真が残せました。子どもの成長は嬉しくもあり寂しくもありと微妙な気持ちが交錯しています。あえて文章で残すより1枚の写真ですべてが表現できることもあります。
上手く写真を活用して楽しく気軽に自分史作りを始めてみてください。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。⇒回顧録チラシ
<自分史の記事一覧>
■Vol.1 高齢者と自分史 ■Vol.2 意外に身近な自分史 ■Vol.3 自分史を書くこと ■Vol.4 8月7日は『自分史の日』~自分史フェスティバル2013~ ■Vol.5 自分史フェスティバル2013を終えて~①展示ブース編~ ■Vol.6 自分史フェスティバル2013を終えて~②ホール公演・セミナー編~ ■Vol.7 自分史の効果・効用 ■Vol.8 自分史活用アドバイザー奮闘記 ■Vol.9 自分史の作り方 ■Vol.10 自分史年表を利用する ■Vol.11 親の自分史・家族史① ■Vol.12 親の自分史・家族史② ■Vol.13 自分史と回想療法 ■Vol.14 自分史とエンディングノート ■Vol.15 自分史活用アドバイザーとは ■Vol.16 自分史活用推進協議会とは ■Vol.17 自分史の歴史 ■Vol.18 自分史活用術 ■Vol.19 自分史の否定的な考え方 ■Vol.20 映画『四十九日のレシピ』からみる自分史 ■Vol.21 なぜ自分史活用アドバイザーになったか ■Vol.22 戦争体験と自分史 ■Vol.23 地域史と自分史 ■Vol.24 自分史の2013年総括 ■Vol.25 自分史のもとになるジブン手帳 ■Vol.26 自分史は実践あるのみ ■Vol.27 自分史関連のサイトの紹介 ■Vol.28 自分史活用アドバイザー認定講座について ■Vol.29 自分史の普及・認知活動 ■Vol.30 自分で書く場合・人に書いてもらう場合 ■Vol.31 コミュニケーションツールとしての自分史活用 ■Vol.32 自分史についてVol.32(自分史で本の出版をする) ■Vol.33 自分史についてVol.33(自分史フェスティバル2014) ■Vol.34 自分史についてVol.34(終活における自分史の役割) |
<ニュース・イベント等>
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ ・自分史フェスティバル2014 http://www.jibun-shi-festival.net/ |
<関連商品・書籍>
自分史作成キット 和装本 自分の歴史を書いてみよう ([バラエティ])
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ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)