←「自分史についてVol.30(自分で書く場合・人に書いてもらう場合)」前の記事へ
次の記事へ「自分史についてVol.32(自分史で本の出版をする)」→
~前回~自分史についてVol.30(自分で書く場合・人に書いてもらう場合)
自分史とはどのようなものかについてはこちらをご参照ください。→自分史についてVol.1(高齢者と自分史)
本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。第31回目は『コミュニケーションツールとしての自分史活用』です。
<コミュニケーションツールとしての自分史活用>
■認定講座のテーマとして
以前このブログでも紹介しましたが、自分史活用アドバイザーを養成する認定講座の講師をすることになりました。そこで私が担当するのが『コミュニケーションツールとしての自分史活用』というテーマの講座です。ここでは自分史を作ることよりも自分史を活用してコミュニケーションを円滑にする方法等についてお話をします。そして実際に受講されている方々に対して自分史を活用したワークショップを体験して頂き、自分史の有効性について実感してもらう内容となります。
■コミュニケーションツールとして
コミュニケーションに関してはどの年代でも又どんな組織においても重要かつあまりうまくいっていないと感じている方が多いのではないかと思います。実際にこのコミュニケーションを円滑にするために色々なものがあります。
【媒体】 電話、メール、SNS、テレビ会議システム等 【場所】 会議室、カフェ、集合研修、旅行等 【テーマ】仕事、プロジェクト、イベント等 【手法】 アイスブレイク、ブレーンストーミング、ロールプレイ、KJ法等 |
様々なツールが紹介され積極的に取り組まれています。そのツールとしての「自分史活用」は特に【テーマ】において有効ではないかと思っています。テーマを『自分史』ということに絞ることで自分はもちろん相手も話しやすくなります。自分に関することは通常なかなか謙遜して話をしないものですが、【テーマ】がそれぞれの自分史というわけですから話さないわけにはいきません。自分自身の歴史を話すだけなので特に予習が必要でもなく、どんどん話が出てくるでしょう。会話が弾んで来れば両者の間で共通点が生まれます。例えば出身地や出身校などが同じだったなんてこともあるかもしれません。過去や現在だけでなくそれにつながる将来の夢も似ているなんてことも自分史をテーマにすると判明するものです。
確かに上記のような確率は低いかもしれませんが、低ければ低いほどそれが一致した時の感動は大きく一気に両者の関係は近まります。心理学的には人間は自分と同じものを好むという本能があり潜在的に色々な情報を自分に近づけよう(似ている)と思うようにするそうです。そうであれば全く同じでなくても似たような環境で育った人に対しては「自分と同じ種類の人間」と思うようになり好意を示すのです。
現在の表面的な話題しか話さない場合と過去・現在・未来までを話す場合とでは情報量において大きな格差がありおのずと共通点の発見にも大きな違いとなって表れるはずです。
そんな意味からも自分史を【テーマ】にすることはコミュニケーションを円滑にするためにとても役立つのです。
■認定講座のコミュニケーションワークショップ
ちなみに今回の自分史活用アドバイザー認定講座においてのコミュニケーションワークショップでは自分史を【テーマ】にインタビュー(取材)という【手法】を使って関係性を深めることを体験してもらいます。インタビューによって自分のことを答えて行くわけですから気持ちよく話すことが出来ますよね。とにかく自分の話を気持ちよく聞いてくれるという環境がとても大事で、前回のブログで書いたライター(第3者)を利用した自分史の作り方でもその点が多少お金を払ったとしても大きな価値となり結果的に自分自身が気持ちよくなれるのです。
自分の話を聞いてくれた人には何かをしたくなるものです。今度は相手の話をしっかりと聞き、あとはお互いに関心や共感を示しあっていきます。
これがまさにコミュニケーションの基本。こんな観点からも『自分史』って活用出来るのです。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。
主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。
<自分史の記事一覧>
■Vol.1 高齢者と自分史 ■Vol.2 意外に身近な自分史 ■Vol.3 自分史を書くこと ■Vol.4 8月7日は『自分史の日』~自分史フェスティバル2013~ ■Vol.5 自分史フェスティバル2013を終えて~①展示ブース編~ ■Vol.6 自分史フェスティバル2013を終えて~②ホール公演・セミナー編~ ■Vol.7 自分史の効果・効用 ■Vol.8 自分史活用アドバイザー奮闘記 ■Vol.9 自分史の作り方 ■Vol.10 自分史年表を利用する ■Vol.11 親の自分史・家族史① ■Vol.12 親の自分史・家族史② ■Vol.13 自分史と回想療法 ■Vol.14 自分史とエンディングノート ■Vol.15 自分史活用アドバイザーとは ■Vol.16 自分史活用推進協議会とは ■Vol.17 自分史の歴史 ■Vol.18 自分史活用術 ■Vol.19 自分史の否定的な考え方 ■Vol.20 映画『四十九日のレシピ』からみる自分史 ■Vol.21 なぜ自分史活用アドバイザーになったか ■Vol.22 戦争体験と自分史 ■Vol.23 地域史と自分史 ■Vol.24 自分史の2013年総括 ■Vol.25 自分史のもとになるジブン手帳 ■Vol.26 自分史は実践あるのみ ■Vol.27 自分史関連のサイトの紹介 ■Vol.28 自分史活用アドバイザー認定講座について ■Vol.29 自分史の普及・認知活動 |
<ニュース・イベント等>
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ |
<関連商品・書籍>
自分史作成キット 和装本 自分の歴史を書いてみよう ([バラエティ])
- 著: 一般社団法人自分史活用推進協議会
- 出版社: 日本法令
- 発売日: 2012/08/10
- 定価: ¥1,995
- ジャンル: Book
- メディア: 単行本
- Amazon.co.jpで詳細を見る
- 著: のみ山ハジメ
- 出版社: 文研ビズ
- 発売日: 2010/05/10
- 定価: ¥525
- ジャンル: Book
- メディア: 単行本
- Amazon.co.jpで詳細を見る
- 著: 前田 義寛 , 他
- 出版社: 創英社/三省堂書店
- 発売日: 2013/03
- 定価: ¥1,575
- ジャンル: Book
- メディア: 単行本
- Amazon.co.jpで詳細を見る
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)