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~前回~自分史についてVol.21(なぜ自分史活用アドバイザーになったか)
自分史とはどのようなものかについてはこちらをご参照ください。→自分史についてVol.1(高齢者と自分史)
本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。第22回目は『戦争体験と自分史』です。
<戦争体験と自分史>
自分史の役割のなかで史実の伝承という観点は重要です。特に『戦争』という現代から見ると特殊な経験に関する伝承はもう二度と悲劇を繰り返さないためにも必要であり、自分史にはそれを実現するという大きな役割があると思います。
私も小さい頃祖父や祖母から戦時中の話を何度か聞きました。歴史で伝えられる戦争とは違い一般市民の日常の生活に戦争がどのように影響しているのか、またその時の気持ち等経験したものでないと語られない生々しい話だったように記憶しています。そして戦争というとそれまで毎日が暗黒の日々だという印象でしたが、当時の生活の話を聞き、そんな状況でも楽しみや希望があるという人間の強さも感じることが出来ました。
とにかく心に響いたのは経験した本人が自分の言葉で語ったということだったと思います。
戦時中子どもだった父からは戦後の日本の復興について聞かされました。生きていれば78歳の父でしたので自分の人生を語ることで一般庶民の戦後の歩みと重なります。
本来史実として語るには裏付けとなる膨大な資料が必要になりますが、自分史であれば自分の記憶のみです。それが正しいかどうかはわかりませんが家族が経験したことで歴史と自分の繋がりを強く感じることが出来ます。つまり教科書に書いてあることが他人事ではなくなるのです。
歴史の中で事実の伝承は歴史研究家に任せるとして、人間としての感情の伝承は経験された方が自分史という形で残すことが可能ではありますが人間の命が有限である限り文字や映像で遺すしか方法はなくなります。
今本当に戦争の体験をしている方が70歳代の後半以降となってきています。
当たり前のことですが何時かは戦争体験者がいなくなります。
語りたくないことも数多くあることだとは思いますが、自分史を書く意味として戦争体験を語ることは極めて重要です。書き残す方は自分だけの歴史に留まらないその意味を十分の理解して頂き、またそれを受け継ぐ方もその想いに応えるべく大切に伝承していくことを守らなければならないかと思います。
今日のテーマはかなり重いものになりましたが自分史は自由でありながらも単に自分のため、家族のためだけではなく大げさに言えば人類のためのやはり残すべきものであると思って頂きたいと思います。
次回は自分史についてVol.23(地域史と自分史)です。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。
主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。
<ニュース・イベント等>
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ |
<関連商品・書籍>
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ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)