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~前回~自分史についてVol.22(戦争体験と自分史)
自分史とはどのようなものかについてはこちらをご参照ください。→自分史についてVol.1(高齢者と自分史)
本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。第23回目は『地域史と自分史』です。
<地域史と自分史>
前回の戦争体験と同様、後世に残すために必要な自分史として、地域史とういものがあります。同じ地域に何代にも渡り暮らしてきた方々が自分史の中に地域史を取り入れることで自分が生まれ育ってきた町がどのような歴史を刻んできたのかということを残すことが出来ます。歴史というと何か縁遠く案じますが、祖父の自分史の中に登場する小学校が今自分の通っているところだったりすると自分も地域の歴史に参加している実感が出てきます。いつも何気なく通り過ぎていたお寺や神社の歴史を知ることで、自分たちの先祖が祭りや様々な行事によって代々受け継いできたことを理解し、また次の世代へそれをいい形で引き継いで行くことになるでしょう。
地方自治のためには地域の活性化が必要であることはわかっているのですが、そのためには自分の住む地域に対し愛着を持てなければ活性化どころではありません。自分はこの地域に育てられているとう意識をはぐくむためには自分史の活用が有効になります。
地域で起きた災害も記録を残すことで次の世代への警告となることもあります。3年前の東日本大震災は悲しい出来事ではありましたが残された人々がもうこのような悲劇を繰り返したくないという思いから様々な方々が個人レベルで様々な記録を残しています。
三陸海岸各地に約200基の津波記念碑があるそうですが、ここにある記念碑には『ここより下には家を建てるな』という言葉が刻まれているそうです。明治から昭和初期に災害を経験した当時の人々が現代の私たちに向けての想いに胸が打たれます。このように言葉を残すという手段によって私たちは祖先に守られ、そしてまだ見ぬ子孫を間接的に守って行くことでしょう。これから自分史を書こうと思っている方々は、自分史にはこのような効用や使命があるということも覚えていた頂けたらと思います。
次回は自分史についてVol.24(自分史の2013年総括)です。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。
主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。
<ニュース・イベント等>
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ |
<関連商品・書籍>
自分史作成キット 和装本 自分の歴史を書いてみよう ([バラエティ])
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ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)