<はじめに>
自分史はこれまでの人生を振り返り、ご家族・ご親戚の方々へご自身の経験や想いを伝えるものとして、近年注目されつつあります。
提携士業の馬場先生(士業等との連携サポート)は、自分史活用アドバイザーという資格お持ちで、馬場先生と知り合ったことがきっかけで私も自分史に興味をもちました。2度ほど自分史に関するセミナーにも参加させてもらいました。本日は自分史というものがどういったものかという解説をさせてもらいます。
(次回以降は馬場先生に自分史活用アドバイザーとしての体験談の記事を依頼しています)
<自分史とは>
自分史(じぶんし)とは、自分の歴史(自分自身の生涯あるいは半生の出来事)を文章化したものです。自伝あるいは自叙伝が、何らかの意味で成功した個人の生涯の事業・事績を中心とした記録であるのに対して、自分史は「平凡に暮らしてきた人が、自身のそれまでの生涯を書き綴ったもの」(広辞苑第5版での定義)ということです。自費出版が比較的簡単にできるようになった1980年代以降より、自分史を一冊の書籍としてまとめる人が増え、近年では「自分史」は高齢者向けの生涯学習の一環として位置づけられており、地方自治体主催の地域活動としても行われています。
<高齢者と自分史について>
●家族に残す自分史
家族(息子や孫)に自身の歩まれた人生を伝えたいという方は多いかと思います。息子さんやお孫さんにしても、知りたいという需要があるはずです。自身の人生を見つめ直すきっかけにもなりますし、家族との対話のきっかけにもなります。
●家族が残す自分史
息子さんが親にインタビューをして自分史を作成するなど、家族が作る自分史もあります。家族史と言ってもいいかもしれません。亡くなった親の歴史を、日記をもとにまとめるといったケースもあります。親の人生を知り感動する子ども多いということです。他には法事など故人の思い出を語る場にも役立ちます。
●回想療法として
自分史を活用した回想療法とは、高齢者へのコミュニケーション・カウンセリング技術を融合させ、認知症の改善やうつ症状の緩和や予防に効果があると、医療・介護分野で期待されています。回想療法の基本は、懐かしい映像記憶を楽しく言語化することにより、大脳を活性化させることにあります。古い記憶を刺激させることによりADL機能(日常生活動作能力)が刺激されますので、ADLの維持または回復といったケースがみられます。
<自分史を作るには>
ご自身の年表を作ったり、写真をまとめる、インタビューをして録音する、それだけでも立派な自分史なります。そうではなくて、一冊の本に残したいという場合は以下の方法があります。
●出版社に依頼(ライターに書いてもらう)
ライターがインタビューをもとに執筆し、校正やレイアウトなど本作り全般にわたり自分史が完成するまで手伝っていだきます。
●自分史作成キットを利用
自分史の作成は、大変お金がかかるという印象をお持ちの方も多いと思いますが、そんなことはありません。自分史作成キットなどが本屋さんで売っていて、手軽に作成することもできます。
自分史作成キット 和装本 自分の歴史を書いてみよう ([バラエティ])
- 著: 一般社団法人自分史活用推進協議会
- 出版社: 日本法令
- 発売日: 2012/08/10
- 定価: ¥1,995
- ジャンル: Book
- メディア: 単行本
- Amazon.co.jpで詳細を見る
http://histy.jp/
ネット上で無料で自分史年表が作れるサイトです。非常に面白いです。自分の年表を作れるだけではなく、歴史上の偉人達と自分の年表を比べることもできます。
他には、自分史を公開して他の会員との交流を図ることもできます。
<ニュース・イベント等>
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ |
次回は、自分史活用アドバイザーの馬場先生の体験談です。お楽しにみに。
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は自分史についてVol.2(意外に身近な自分史)です。