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~前回~自分史についてVol.19(自分史の否定的な考え方)
自分史とはどのようなものかについてはこちらをご参照ください。→自分史についてVol.1(高齢者と自分史)
本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。
第20回目は『映画『四十九日のレシピ』からみる自分史)』です。
<『四十九日のレシピ』からみる自分史>
現在公開中で『四十九日のレシピ』という映画があります。この映画は自分史が大きなテーマになっている話です。ネタバレになってしまうのであまり細かく書きませんが、すでに亡くなった登場人物が生前に自分史を書く場面が出てきます。原稿用紙のような紙に書くのですが全然書くことが出来ず、その代わりに絵手紙(これがレシピ)を遺します。そして四十九日に宴会を開いてほしいという希望をその手紙に残します。また映画を象徴するシーンとして亡くなった母親の年表作りの場面が出てくるのですが、これも初めは全くの空白でしたが、関わりのある人たちが徐々に書きはじめ次第に年表がどんどん埋まって行きます。
この2つのシーンから自分史の取り組み方のヒントが隠れています。
自分史の内容はともかく、自分史を残す手段にも自分らしさがあるということです。この映画に出てきた人物は絵が得意だったので絵手紙を残しています。自分の人生を絵で表現したわけです。その内容も自分が好きだった料理のことを書くことで自分を表現したと言えます。本で残さなくてもカードのような手紙に気軽に思いついたままを書き続けることで結果的に本のようなページ数になりました。初めから立派なノートなどに書き続けて言ったら途中で挫折してしまうことがあったかもしれませんが、こんな方法で残せば、気軽に思い着いた時に書くということが出来るかと思います。
また年表づくりを自分一人で作ろうとするとこの映画のようにスカスカのものになってしまいがちで、しかも事実が中心になるので履歴書のようなものになってしまい見返してもあまり面白くないものが出来上がります。この映画ではこの年表の持ち主である登場人物はもう亡くなってしまっていたので不可能ですが、年表を作る際には関わりのあった方にお会いすることで自分には思い出せないことや、自分が思ってもいなかった相手に対する影響力を感じることが出来るのではないか、と思っています。またその年表の年代に沿ってその場所に行ってみることもお勧めします。
自分史を自分一人でまた部屋の中だけて書こうするとどうしても今の自分の生活がベースになり当時の気持ちに戻り切れなくなります。その時代に出会った人に会い、その場所に行くことで色々な気付きが生まれます。頭だけで考えるではなく全身を使い、自分の人生を取材する気持ちで自分史に取り組むことで新しい自分を発見することが出来るでしょう。
この映画で年表が色々な人の手で作られていったように、自分の人生とは出あった人の数だけ物語があることが実感出来ることでしょう。
『自分史なんて自分はそんな大した人生を歩んでいないし・・・』そんな言葉を数多く聞きますが、自分の人生の大きさや深さを決めるのは自分ではなく、周りの方々があなたをどのように捉えたかによって決まります。是非自分史年表作りをきっかけに自分の存在を温めて確認してみてください。
自分史活用アドバイザーはこのような情報についても皆様方のご要望に応じて提供しています。
もし自分史作成にご興味があれば、下記の連絡先までお気軽にお問い合わせ頂けたらと思います。
次回は自分史についてVol.21(なぜ自分史活用アドバイザーになったか)です。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。
主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。
<ニュース・イベント等>
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ |
<関連商品・書籍>
自分史作成キット 和装本 自分の歴史を書いてみよう ([バラエティ])
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ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)