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~前回~自分史についてVol.11(親の自分史・家族史①)
自分史とはどのようなものか?についてはこちらをご参照ください。→自分史についてVol.1(高齢者と自分史)
本日も前回に引き続き提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。第12回目は『親の自分史・家族史②』です。
<親の自分史・家族史②>
前回はご両親と一緒に「親の自分史」を作る方法についてお話しました。その過程では、やはり自分史の作成対象である「親」と話しながらの取材が必要となるとご説明しました。
それでは、もうご両親が亡くなってしまった場合は、「親の自分史」を書くことはできないのでしょうか。
決してそのようなことはありません。
もう話すことが出来なくなってしまい、何もしなければどんどんと記憶が薄れていくのではないか?という不安な思いが、家族史作りの大きな動機となります。
私の父は2年前に75歳で亡くなりました。
日常生活の中では父のことはほとんど思い出すこともなくなりましたが、親子関係史を意識することで、「父だったらどう考えただろうか?」や、父は今の私の年齢の時には何をしていたんだろうか?なんてことを考えたりしています。
私には11歳の息子と2歳の娘がいます。
娘は彼女の祖父の顔をほとんど見たこともありません。息子もおぼろげな記憶のまま、そのうち忘れてしまうでしょう。
父の死と娘の誕生がほぼ同時期ということもあって私たち家族の間では娘は父の生まれ変わりであるという想いがあります。そんなことから娘の名前には父の名前が一文字入っています。自分の名前の由来をしっかりと記録することで、娘には命の不思議さや尊さを間接的に感じてもらえるのではないかと思います。
今私は亡き父と対話しながら父と私の親子関係史をまとめています。
この関係史を読むことで子供たちに祖父との繋がりを感じてもらい、また、私と父との親子関係史を読んで何かを感じた私の子供たちが、今度は私との親子関係史を作ってくれるかもしれません。そんな期待も込めながら父との思い出を一つ一つ書き出しています。
「自分は父からこんなことを教えられた。」
「いつも父は私のことをこのように評価しれくれた。」
「父は私のこんなところが自慢だった。」
お互いの関係について主観的に書くだけでなく、親がどのように自分と接していたのかを書くこと、自分がどんな人間なのかということも紹介できます。
また、第三者に取材をするのもよいでしょう。
ご両親に関係があった方々とお話すると、家族とは別の一面を持ったご両親を再発見することもあります。
生きている間には近すぎて見えなかったご両親も一人の人間として生きていたということが実感できるでしょう。
自分史(家族史)作りという目的が無かったら自分の家族に関して積極的に情報を集める機会なんて普通はないと思いますが、そういう目的があることを話せば相手も沢山の情報を提供してくれるのではないでしょうか。そしてその出来上がりを楽しみにしてくれる人の一人となるはずです。
家族の絆を受け継いでいくということは、必要でありながらも教えにくいことでもあります。
子どもが自発的にその想いを繋いで行くために家族史作りは有効な方法です。是非トライしてみてください。
この記事を通じて自分史作成にご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非下記HPまでお問い合わせください。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。
主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。
<ニュース・イベント等>
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ |
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