~前回~自分史についてVol.6(自分史フェスティバル2013を終えて~②ホール公演・セミナー編~)
本日も前回に引き続き提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。第7回目は自分史の効果です。
自分史の概要→自分史についてVol.1(高齢者と自分史)
<自分史の効果>
■人生の棚卸として
自分自身に対して自分史を書く場合の効果もちろんあります。このような行為は自分の人生の棚卸として有効です。
振り返ることなく、がむしゃらに人生を駆け抜けて来られたかたが大半だと思います。特に団塊の世代以前の方々はご自分たちで今の日本を作り、支えてきたという意識をお持ちだと思います。「今までこれだけのことをやって来た。だからこの経験を活かし、まだまだ何か出来るはず!」という気持ちが、思い出を整理し明確にすることで高まります。
自慢は?・・・どんどんしてください!だってそれだけのことをしてきたのだから。
この激動の時代を生き抜いてきた自分を最大に評価してみてください。最初は自分に対して書いていた自分史も、いつの間にか誰かに伝えたいという気持ちに変わるかもしれません。
■家族とのコミュニケーションとして
自分史は一人で悶々と書くものだという認識も多くの方がお持ちのようですが、そんなこともありません。夫婦で書く『夫婦史』や親子で書く『家族史』というスタイルもおすすめです。これは共通の思い出を持つ関係においては強力なコミュニケーションツールとなります。これこそあえて文章にしてまとめる必要もないかもしれません。逆に共通した話題の少ない、お孫さんとおじいちゃん、おばあちゃんの世代間ギャップも会話が弾み楽しい時間となることでしょう。また戦争体験や災害体験なども伝えるべきメッセージとして語り継がれていくことでしょう。身近な家族の体験談はテレビや新聞、教科書にはくらべものにならないぐらいのインパクトがあるはずです。
一度「自分史は書くものだ」という概念は捨ててしまい、「自分史は語るもの」と思うことでかなり気軽に始められるのではないでしょうか?
■仕事上のコミュニケーションツールとして
何かの会合や、初対面の方と挨拶する機会に自己紹介をすることがあるかと思います。
事前に自分史を考え自分を語る上で重要な事柄をまとめておくと、いざというときに役立ちます。自信をもって自分を語れるので相手から見て印象も深く、その後のコミュニケーションも円滑に進みます。名刺などに簡潔にまとめておいてもいいかもしれませんね。
営業などご自分を売り込むお仕事をされていらっしゃる方は名刺よりももう少し情報量の多い小冊子などに自分史を掲載しておくと大きなアピールにもなり、単純に営業に使う時間が増え、さらに結果も残せるでしょう。
■認知症予防として
認知症の予防としても自分史は有効です。すでに回想療法という名称で介護施設などでは活用されています。
昔の遊びをやってみたりや音楽を聴くだけでもその時代が蘇り、脳が活性化するといわれています。
自分史は本人にとっていいのはもちろんですが、それを支えるご家族や施設の方にとっても、ご本人とコミュニケーションをとるためのツールとなり、大きな活用となります。認知症の方に対しては、日常何を話していいのかわからないというご家族や関係者の声を聞くことがあります。確かに新しい知識をどんどん覚えていく子供に比べて、それに対応される方々のモチベーションを維持していくのは大変なことだと思います。ご病気やご高齢で大変だけれども、その方の歩んできた人生を知ることで感謝と尊敬の念が自然と起ってくることだと思います。その後の関係において大きな変化をもたらすでしょう。
次回は自分史についてVol.8(自分史活用アドバイザー奮闘記)です。
つるま行政書士事務所
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。
主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。
<ニュース・イベント等>
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ |
<関連商品・書籍>
自分史作成キット 和装本 自分の歴史を書いてみよう ([バラエティ])
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ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
次回は自分史についてVol.8(自分史活用アドバイザー奮闘記)です。