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~前回~知恵袋⑩社会福祉協議会とはどんなところ?
このブログでは今までに高齢者住宅・施設全般として以下のようなものについて解説させて頂きました。これらは高齢者専用の住宅や施設になりますが、これら以外にも様々な住まいの形がというものがあります。
本日はその中で「コレクティブハウス」と「コーポラティブハウス」について解説させて頂きます。
介護保険3施設 | 公的な低額施設・住宅 | 民間運営施設 |
①特別養護老人ホーム | ④養護老人ホーム | ⑨グループホーム |
②介護老人保健施設 | ⑤軽費老人ホーム(A型・B型) | ⑩有料老人ホーム |
③介護療養型医療施設 | ⑥都市型軽費老人ホーム | ⑪サービス付き高齢者向け住宅 |
⑦ケアハウス | ⑫東京シニア円滑入居賃貸住宅 | |
⑧シルバーハウジング | ⑬地域優良賃貸住宅 | |
⑭シニア向けマンション(分譲) |
<コレクティブハウス>
■定義
プライベートなスペースを確保しながらリビングやキッチン、ランドリーなどのスペースを共同で利用する住宅です。スウェーデンが発祥で共働き世帯や単身高齢者などの増えていく中で、子育ての共同化や触れ合いを求めて、生活を共同で行うライフスタイルです。
■メリット
・入居者同士での共同の食事や育児での連帯感
・雑用のシェアによる時間や金銭的負担の軽減
・孤独感からの解放
・病気等でお互いの看護、介護の可能性
■デメリット
・感情のもつれや生き方の違いから人間関係の齟齬
■シェアハウスとの違い
項目 | コレクティブハウス | シェアハウス |
設備 | トイレ、キッチン、浴室が部屋にある。 | トイレ、キッチン、浴室は共同である。 |
独立性 | コレクティブハウスの方が独立性が高い。 |
■日本での取組
2003年に東京都荒川区東日暮里の福祉施設「日暮里コミュニティ」の一部に25世帯36人が共同で生活する「コレクティブハウスかんかん森」が設立されました。
・コレクティブハウスの情報→NPOコレクティブハウジング社
<コーポラティブハウス>
■定義
設計などから自分たちで取組、共同で作り上げていく住宅です。高齢者だけでなく、色々な年代の人達と近所付き合いができます。北欧や北米で普及しており、ノルウェーの全国の住宅の15%、オスロ市では40%、450万人がコーポラティブに居住している。スウェーデンでは50万人、ドイツは650万戸に1500万人と、その割合は全住宅の17%、アパートの30%を占めています。カナダでは、9万戸、15万人とがコーポラティブに居住しています。アメリカでも既存の賃貸アパートからのコンバートを主にコーポラティブハウジングが普及し、ニューヨークでは全住宅の20%を占めているそうです。
■メリット
・住居者が建築段階からかかわるので連帯感が生まれる
・自分流のライフスタイルを築くことができる
・1戸建てや庭付きは協同で建てるので割安になる
■デメリット
・平均2年間の期間がかかると言われており、話し合いに手間がかかる
・マンション形式にすると割高になる
■日本での取組
日本では、主に大都市圏を中心に民間のプロデュース会社によってコーポラティブハウスが作られています。
情報サイト→コーポラティブハウスドットコム
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
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